■「クニさん」の生涯を彩った3台のマシンを展示
2022年3月16日(水)、惜しくもこの世を去った高橋国光さん。2輪&4輪を通じたモータースポーツにおいて数々の偉業を成し遂げた国光さんの面影を偲んで、3月19日(土)から東京都港区のホンダ本社ビル1階のショールーム『Hondaウエルカムプラザ青山』で、感謝の意を込めた追悼展示が行われています。
展示会場には、高橋国光さんが1961年のロードレース世界選手権の第2戦西ドイツグランプリで、日本人ライダーとして初めての250ccクラス優勝を飾った伝説のマシン『ホンダRC162』、1995年のル・マン24時間レースにて、高橋国光、土屋圭市、飯田章の日本人トリオで挑み、GT2クラス優勝を獲得した『ホンダNSX-GT2』、そして、高橋国光さんが監督として采配を振るい、2018年に山本尚貴、ジェンソン・バトンの手でスーパーGT GT500クラスのシリーズタイトルを獲得したTEAM KUNIMITSUの『RAYBRIG NSX-GT』という3台の車両が展示されています。
展示中のホンダNSX-GT2のコクピットに目を向けると、高橋国光選手が使用したヘルメットとレーシングスーツ、そしてそれを纏う当時の写真が添えられており、当時のル・マンの熱気が伝わってくるよう。
いっぽうRAYBRIG NSX-GTのそばには2018年のスーパーGT GT500クラスを制した際のドライバーズチャンピオントロフィー、チームチャンピオントロフィーの実物も飾られており、その時の興奮がよみがえります。
追悼展示初日となった19日は、開館直後から多くのファンが訪れ、展示コーナー中央の献花台に花を供える方も。レースファン、そして関係者も含めそれぞれが、思い思いのかたちで、国さんが築いてきた功績に触れていました。
高橋国光さんの追悼展示は、3月19日(土)から4月3日(日)まで。Hondaウエルカムプラザ青山の開館時間は10時~18時ですが、3月24日(木)のみ13時から18時まで短縮営業となるためご注意ください。
(クリッカー編集部)