ボルボのバッテリーEV「C40 Recharge」にシングルモーターを搭載したエントリーグレードが追加

■FWDのシングルモーターの追加、AWDのツインモーター仕様も値下げを敢行

日本向けの初バッテリーEVであるボルボのC40 Rechargeに、シングルモーターを備えたFWDモデルが追加されました。なお、ツインモーター仕様に試乗する機会がありましたので、別の記事でご紹介します。

ボルボ C40リチャージ
シングルモーター仕様が加わったボルボのバッテリーEV「C40 Recharge」

2022年3月18日に発表されたのは、シングルモーターの前輪駆動モデルの追加。同時に一部改良も施されていて、4月21日よりオンラインストアで販売されます。なお、今回発表された仕様のデリバリーは、2022年秋の見込みとなっています。

ボルボ C40 リチャージ
完全なレザーフリーとなる「テイラードウールブレンドシート」

ボルボ初のバッテリーEVは、海外ではXC40 Rechargeですが、日本向けはクロスオーバーSUVのC40になります。

ボルボC40 Rechargeは、2021年11月に日本で発表されたボルボ初の日本国内向けのEV。流麗なラインを描くルーフや寝かされたテールゲートなどのクーペ要素が盛り込まれたスタイリッシュな外観が目を惹きます。

プラットフォームは、XC40から採用されている「CMA」がベースで、EV専用モデルとして開発されています。ボルボが重視するサステナビリティへの真摯な取り組みも具現化されています。

ボルボ C40 リチャージ
素材の面でもサステナビリティに配慮

完全なレザー(本革)フリーインテリアなど、リサイクル素材の積極的な採用もトピックス。

2021年11月の日本上陸を記念して行われた100台限定のサブスクリプション・キャンペーンでは、販売予定台数の約6倍の申し込みを獲得したそうで、注目度の高さを物語っています。

今回、エントリーグレードとなる前輪駆動のシングルモーターモデル「C40 Recharge Plus Single Motor」が加わったことで、より幅広い層にアピール。FWDモデルは、容量69kWの駆動用リチウムイオンバッテリーを備え、前輪に配置されたモーターを駆動し、EV走行距離は434km(欧州WLTPモード)を実現しています。

なお、「C40 Recharge Plus」の日本仕様の一充電走行距離は未定。また、300kW/660Nmを誇る全輪駆動のツインモーターモデルのモデル名が「C40 Recharge Ultimate Twin Motor」に変更され、標準装備されていたピクセルLEDヘッドライトがオプションになり、719万円から20万円値下げされています。

ボルボ C40 リチャージ
オレフォス社製のクリスタルシフトノブ

さらに、ツインモーターモデルには、新たにオレフォス社製クリスタル・シフトノブが装着されるテイラードウールブレンドシートのインテリア仕様がオプションとして追加されています。さらに、C40 Recharge全車のルーフピラー、ルーフスポイラーがボディカラー同色化され、ボディカラーに「オニキスブラックメタリック」が加わっています。

ボルボは、2030年までに新車販売の100%をEVにする目標を掲げていて、日本でも2025年に新車販売の40%、1万台のEVを販売する計画を立てています。

日本で初陣を飾るC40 Rechargeのラインナップ拡充は、日本におけるEV販売拡大の戦略に沿ったものとしています。バッテリーEVのC40 Rechargeは、全幅こそややワイドではあるものの、日本でも取り回ししやすく、XC40のように人気SUVになる資質を備えています。

●ボディサイズ:全長4440×全幅1875×全高1595mm

●価格
「C40 Recharge Ultimate Twin Motor」:699万円
「C40 Recharge Plus Single Motor」:599万円

塚田勝弘

この記事の著者

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塚田勝弘

1997年3月 ステーションワゴン誌『アクティブビークル』、ミニバン専門誌『ミニバンFREX』の各編集部で編集に携わる。主にワゴン、ミニバン、SUVなどの新車記事を担当。2003年1月『ゲットナビ』編集部の乗り物記事担当。
車、カー用品、自転車などを担当。2005年4月独立し、フリーライター、エディターとして活動中。一般誌、自動車誌、WEB媒体などでミニバン、SUVの新車記事、ミニバンやSUVを使った「楽しみ方の提案」などの取材、執筆、編集を行っている。
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