■歩行者と車両を検知する前進時の「踏み間違い衝突防止アシスト」などを全車に標準化
日産自動車は、JNCAPによる自動車アセスメントの「自動車安全性能2021」において、日産キックスが最高評価「ファイブスター賞」を獲得したと発表しました。
同SUVがファイブスター賞を獲得したJNCAPの自動車アセスメントは、国土交通省と自動車事故対策機構(NASVA)により、対象となる車両の安全性能を評価、公表しています。
2020年度から新たな総合評価が採用され、2021年度の評価は「自動車安全性能2021」という名称になります。
最高評価となるファイブスター賞は、衝突安全性能評価と予防安全性能評価の両評価で最高ランクを獲得し、かつ「事故自動緊急通報装置」を備えた車両にのみ与えられる厳しい賞となっています。
「自動車安全性能2021」は、「衝突安全性能」と「予防安全性能」などが統合されて評価される総合評価です。
同社のファイブスター賞の獲得は、日産ルークス、ノート/ノート オーラに続く3モデル目で、コンパクトSUVでも総合的な安全性の高さが評価されたことになります。
日産キックスは、日本においてはジュークの実質的な後継モデルといえます。ボディサイズは全長4290×全幅1760×全高1610mm、最小回転半径は5.1mと小回りも利きます。最低地上高は170mmと低めですが、街乗り中心のSUVとしては十分で、キャンプなどの足としても十分に使えるはず。
パワートレーンは、シリーズハイブリッドの1種であり、100%電動駆動のe-POWERになります。WLTCモード燃費は21.6km/Lで、ガソリン高のいま、燃料費を抑えたいニーズにも応えてくれます。
今回の評価対象となる先進安全装備は、夜間の歩行者にも対応した衝突被害軽減ブレーキの「インテリジェント エマージェンシーブレーキ」をはじめ、前進時に歩行者や車両を検知する「踏み間違い衝突防止アシスト」などが全車に標準装備されています。
さらにヘッドレストのけい部の保護性能が向上していて、「後面衝突頚部保護性能」の評価が最高のレベル5まで向上。衝突安全性能評価と予防安全性能評価の両方で最高のAランクを獲得しています。これにより、最高評価のファイブスター賞を得ています。
詳細は、衝突安全性能が85.19点/100点、予防安全性能が79.12点/82点で、ともにAランク。事故自動緊急通報装置は先進型100%(8点/8点)となっています。
(塚田 勝弘)