■Nissan Z GT500が4台揃った岡山公式テスト
3月12日(土)から2日間、岡山国際サーキットで行われたSUPER GTの公式テスト。4月16日~17日に岡山国際サーキットで開催される開幕戦に合わせたテスト走行です。
その中で注目なのは、昨年までのNissan GT-RからベースマシンがフェアレディZに変更となったNissan Z GT500。
3月5日~6日に行われた、鈴鹿サーキット60周年ファン感謝デーでもその走行をみせたNissan Z GT500ですが、そこに登場したのはカルソニック IMPUL Zとリアライズコーポレーション ADVAN Zの2台でした。
しかしここ岡山では、ミシュランタイヤ装着の2台を含めての4台での走行となりました。
3号車 CRAFTSPORTS MOTUL Zと23号車 MOTUL AUTECH Zは、まだカラーリングが完成していないカーボン地剝き出しの状態で、いかにも開幕前テスト!というような特別感があります。
鈴鹿サーキット60周年ファン感謝デーに出ていた12号車 カルソニック IMPUL Zと24号車 リアライズコーポレーション ADVAN Zは、すでにカラーリングが完了しているようで、本番さながらの雄姿を見せています。
天候は終始曇りで、路面温度は午前も午後も概ね26~27度というコンディションの中で、黙々とテストメニューをこなしているといった印象の日産勢。特に午前中は目立った動きやタイムを見せることはありませんでした。
午後になるとNissan Z GT500の各チームともにアタックが始まり、徐々にその実力の片鱗を見せてきます。
●かなりの完成度での公式テスト参加
午後のテスト走行で目立ったのはCRAFTSPORTS MOTUL Zで、午後の走行の2番手タイム、1日目の総合では7番手というタイムを出してきました。
公式テスト初回の初日で初参戦マシンが見せている、あくまでも片鱗としてのポテンシャルですが、トップのau TOM’S GR Supraとの実際のタイム差は0.257秒で、その差は僅差。
ベースマシンが変更され新規参加となると、性能は低めに抑えられてから徐々に上げてくるような感じがありますが、このNissan Z GT500に関しては、これまでのNISSAN、NISMOの実績の積み上げと、ここに至るまでのプライベートテストの積み重ねによりかなり完成度を上げてきているとみられ、今回の岡山テストと3月下旬の富士公式テストの限られた残り時間で、完璧にセットを組んでくるのではないかと予想できます。
その富士公式テストではCRAFTSPORTS MOTUL ZとMOTUL AUTECH Zもカラーリングを施しての参加になると思われます。
そして開幕戦は岡山国際サーキットで4月16日~17日に開催されます。
(写真:吉見 幸夫/文:松永 和浩)