目次
■「マリンジェット」から「WAVERUNNER(ウェーブランナー)」へ
コロナ禍もあって密を避けられるアウトドアブームは、多様なジャンルに及んでいるようです。マリンスポーツも例に漏れず、水上オートバイの人気も高まっています。
そんな中、ヤマハ発動機は水上オートバイ「WAVERUNNER(ウェーブランナー)」の2022年モデル、全7モデルを2022年4月から順次発売します。なお、同社は、今まで日本で使ってきた「マリンジェット」の呼称を2022年モデルから世界で使用されている「WAVERUNNER(ウェーブランナー)」に統一しています。
●7インチ、5インチのタッチスクリーン式の新型「コネクスト(CONNEXT)・マルチファンクションディスプレイ」などを採用
2022年モデルでは、フラッグシップの「FX Limited SVHO」をはじめとするラグジュアリーモデル「FXシリーズ」(4機種)を設定。
この「FXシリーズ」には、7インチまたは、5インチのタッチスクリーン式の新型「コネクスト(CONNEXT)・マルチファンクションディスプレイ」が採用されています。
目的地までのルート設定、地点登録が可能なGPSマップ(地図データソフトは別売)、走行状態に合わせてトリム角度を自動で最適化するオートトリムの操作などの新機能が追加されています。Bluetoothを使ったオーディオの操作とスマホの受発信を可能にしたオーディオコントロールも新機能として用意されています(FX Limited SVHOのみ)。
また、PINコードによって始動をロックするセキュリティシステム、より安定した低速走行を可能にする「スラスト・ディレクショナル・エンハンサー(T.D.E.機構)」、引き波を発生させないレベルの低速走行をスロットル操作なしで可能にする「No Wake」モード、そのほかクルーズアシスト、リバースアシストなども継続して採用されています。
加えて、ハンドルとグリップまわりのレイアウトも変更されています。
ハンドルには、疲れにくく、手のひらにフィットする新たなグリップを用意。ハンドルの高さを好みにあった位置に調整できるチルト機構も備わります。先述したオートトリムのほか、スポンソン(舷側に取り付ける突起物)の変更など、高い快適性や機能性に磨きが掛けられています。
FXシリーズは、インパクトあるブルー、落ち着きのあるマット系のブラックのほか、ミント、シアンなどのトレンドカラーが大胆に採用されるなど、各モデルに洗練されたオリジナリティあるカラー&グラフィックが用意されているのも特徴です。
●ハイパフォーマンスモデルの「GP1800R SVHO」もマイナーチェンジ
ハイパフォーマンスモデル「GP1800R SVHO」は、加速性や旋回性など、トータルパフォーマンスを向上させるマイナーチェンジを受けています。
シート幅のスリム化、高さ、フットウェルの幅、深さなど、細部のスケールが変更され、身体への負荷が低減されているのがトピックスです。使いやすいタッチパッドの適切な配置もあって操作性も高まっています。ポケッテリアなどの利便性の向上も盛り込まれています。
シート前部に使いやすく、最適な容量が確保されたグローブボックスを用意。ボックス内部に、USB充電ポートも配されています。
さらに、ドライブコントロールやセキュリティシステム「T.D.E(微速前進/後進コントロール)」、ノーウェイクモード、クルーズアシストなど、「FXシリーズ」と同様の機能を用意。
ジェットポンプのインテークまわりの改良、燃料タンクのレイアウトの変更など、細部の変更により、機敏性のある走行性能を実現しています。
●価格
「FX Limited SVHO(マイナーチェンジ)」:313万50円
「FX Cruiser SVHO(マイナーチェンジ)」:302万50円
「FX SVHO(マイナーチェンジ)」:291万50円
「FX Cruiser HO(マイナーチェンジ)」:263万5050円
「GP 1800 SVHO(マイナーチェンジ)」:280万50円
「VX Cruiser HO(カラー変更)」:220万6050円
「Super Jet」:142万5050円
(塚田 勝弘)