■ドアはなく、ジェット戦闘機風のキャノピー式コクピットを採用
オーストリアのレーシングカーブランド「KTM」は、レーサー「X-BOW GT2」のロードゴーイングカーバージョン(公道仕様)を開発していますが、市販型の最新プロトタイプをカメラが捉えました。
スカンジナビア北部の氷上に出現したプロトタイプのフロントエンドには、アグレッシブなリップスポイラーを装備、鋭いヘッドライトが確認できます。
注目はドアのないボディです。そこには閉じたガラスのコクピットがあり、フロントガラス前方をヒンジで固定、ジェット戦闘機風のキャノピー式コクピットが採用されています。
後部には巨大なスワンネックウィングを装着、雪で見えづらいですが、下部には攻撃的な形状のディフューザーが装備されています。
市販型では、カーボンファイバー強化ポリマーのボディパネルを採用、その下にはカーボンモノコックがあります。
レース仕様「GT2」の重量は約1,000kgですが、公道仕様では若干重量が追加されると思われます。
レース仕様の心臓部には、アウディ「RS3」と同じ2.5リットル直列5気筒ターボチャージャーエンジンを採用。
最高出力600psを発揮し、後輪を駆動する7速ダイレクトギアボックス、バックアスクルにはリミテッド・スリップ・ディファレンシャルを搭載、コーナリング時のトラクションを向上させますが、ロードゴーイングカーバージョンにどこまで反映されるか注目されます。
クロスボウGT2公道バージョンのワールドプレミアは、最速で2022年内、遅くとも2023年前半には行われると思われます。