■ホイールアーチが拡大、よりワイドなトラックに進化する可能性も
フォルクスワーゲン(VW)が1973年から販売する、欧州Dセグメント・セダン&ワゴン「パサート」次世代型をカメラが初めて捉えました。
現行型となる「B8」型は、2015年に発売、今回8年振りのフルモデルチェンジにより、「B9」型に世代交代することになります。
厳冬のフィンランド・ラップランドで捉えたプロトタイプは、初期段階のため現行型のテストミュールを採用しています。
注目はフロントドアとリアドアの間のセクションです。いかにも開発途中のラフな処理は、ホイールベースが延長されていることを示唆しています。
またホイールアーチがわずかに大きく見え、よりワイドなトラックを示している可能性があるほか、ドアノブの何らかの変化が見られそうです。
次世代型は、現行の「MQB」プラットフォームのアップデートバージョンに搭載され、フルエレクトリックのみのパワートレインに移行する前の、最後のICE搭載モデルとなります。
ボンネットの下には何が隠されているか不明ですが、このプロトタイプの排気口は地面に向かい下を向いています。
これは欧州では通常ディーゼル車が使用する排気レイアウトですが、これがTDIエンジンを示すものではありません。市販型では、CO2排出量を削減するために、マイルドハイブリッド技術を備えたTSI(ガソリン)ユニットと、TDI(ディーゼル)ユニットを提供、ハイエンドバージョンにはプラグインハイブリッドパワートレインの搭載が予想されます。
パサート次世代型のワールドプレミアは2023年と予想されています。また第9世代のパサートと同時に開発され、基盤を共有する第4世代のシュコダ「スペルブ」と合わせて、スロバキアのブラチスラバで生産予定となっています。
次世代型では、ワゴンのみの設定となることが噂され、4ドアセダンは現在の世代で終わる可能性があるといいます。ただし、一部の地域でリフトバックやハッチバックバージョンが設定されるという情報も入っています。