■「マカンS」と「GTS」の2.9LのV6ツインターボよりもフロントアクスルで58.8kgも軽量化
2022年2月17日(木)、ポルシェジャパンは、「マカンT」の予約受注を開始しました。軽量設計の2.0Lターボを搭載し、スポーティな内外装をまとっています。
「マカンT」は、911や718に限定されていた「T」を冠した4ドアスポーツカーと位置づけられています。ポルシェでは1960年代以来、Tの車名はダイナミックな走りに特化したモデルを意味する「ツーリング」を意味しています。
1968年に誕生した「ポルシェ911 T」の精神を受け継ぐという「マカンT」には、ダイナミックなセットアップが施され、「マカン」と「マカンS」の間に位置するモデル。
2.0Lガソリンターボエンジンは、最高出力265PS・最大トルク400Nmで、「マカンS」と「GTS」の2.9L V6ツインターボエンジンに比べて、フロントアクスルで58.8kgも軽く、優れた発進加速と軽快なコーナーワークを披露するそう。
トランスミッションは、高速のシフトチェンジが自慢の7速ポルシェドッペルクップルング(PDK/デュアルクラッチトランスミッション)で、4WDシステムの「ポルシェトラクションマネジメント(PTM)」と組み合わされています。
幅広い回転域で得られる大きなトルクにより、レスポンス鋭い加速を実現。ステアリングホイールのモードスイッチとスポーツレスポンススイッチを含む標準装備の「スポーツクロノパッケージ」を使うと、0-100km/h加速を6.2秒でクリアし、最高速度は232km/hに達します。
足まわりの特徴は、車高が15mm低く設定された「ポルシェアクティブサスペンションマネジメント(PASM)」を備えたスチールサスペンションを標準化する唯一のポルシェである点です。フロントスタビライザーは、剛性が高く、非常に応答性の高いステアリング動作と俊敏なハンドリングをもたらすそうです。
オプションで、車高をさらに10mm低く設定される「PASM」を備えたアダプティブエアサスペンションが設定されています。Tモデルの動力性能に適合された「ポルシェトルクベクトリングプラス(PTV Plus)」が追加され、さらにシャープな走りも得られます。
エクステリアをチェックすると、「アゲートグレー メタリック」でペイントされたフロント、サイド、リヤの加飾が目を惹きます。フロントトリム、エクステリアミラー、サイドブレード、ルーフスポイラー、テールのロゴには、専用のコントラストカラーを用意。
加えて、ハイグロスブラックのスポーツテールパイプとサイドウインドウトリムが標準化され、サイドブレードにはブラックの「Macan T」ロゴが配置されています。
アルミホイールは「ダークチタン」の20インチ「マカンS ホイール」が標準になります。ボディカラーは、13色のソリッドカラーをはじめ、メタリックカラー、スペシャルカラーも設定されています。
インテリアでは、標準装備の8ウェイ電動調節機能付ヒーテッドスポーツシートの採用がトピックス。「ブラックレザーパッケージ」をベースにした専用トリムも備わります。前席と後席両側の中央部は、縞模様の「Sport-Tex」になり、フロントヘッドレストには、お馴染みの「ポルシェエンボス クレスト」が刻印されます。
シートやヘッドレスト、ステアリングホイールに施されたシルバーのデコレーティブステッチは、外観のコントラストカラーが内装にも反映されているのも特徴。さらに「マルチファンクションGTヒーテッドスポーツステアリングホイール」と、ダッシュボード上部の「スポーツクロノストップウォッチ」も標準装備されています。
同じく標準の「ブラックアルミニウム」製ドアエントリーガードにも「Macan T」ロゴが入ります。さらに、オプションで「Race-TexマルチファンクションGTスポーツステアリングホイール(カーボントリム付)」、イオン化技術を利用して室内の空気の質を改善する「イオナイザー」を選択することも可能。
ほかにも、最新のタッチセンサー式ガラスルック画面を備えた新しいセンターコンソールや、10.9インチタッチスクリーンとオンラインナビゲーションを含め、ネットワーク化された「ポルシェコミュニケーションマネジメント(PCM)」なども標準化されています。
マカンの魅力は、SUVの中でも光るスポーティな走りで、「マカンT」を選べば、ポルシェらしい軽快なフットワークを享受できます。
●「マカンT」価格:840万円
(塚田 勝弘)