日本初モーターグライダー飛行/F1角田祐毅の相棒ガスリー誕生/シンプルさがウリのホンダ・ザッツ、デビュー!【今日は何の日?2月7日】

■モーターグライダー「日本式蜂型」が初飛行に成功

1941(昭和16)年2月7日、国産初のモーターグライダー「日本式蜂型」が羽田の東京飛行場で初飛行に成功しました。モーターグライダーは動力を持った自力で離陸できるグライダーのこと。基本骨格はすべて木製で、フランスAVA製28PSの水平対向エンジンを搭載していたそうです。

さて、2月7日に生まれたのは、俳優の向井理、作詞家の阿久悠、サッカーの宮本恒靖、ヴァイオリニストの諏訪内晶子、細菌学の志賀潔、聖徳太子、レーシングドライバーのピエール・ガスリーなどです。本日紹介するのは、ピエール・ガスリーです。

●スーパーフォーミュラでも活躍したF1ドライバーのピエール・ガスリーが誕生

2021年US-GPでのピエール・ガスリー(C)Creative Commons
2021年US-GPでのピエール・ガスリー(C)Creative Commons
2019年イタリアGPでの走行風景(C)Creative Commons
2019年イタリアGPでの走行風景(C)Creative Commons

ピエール・ガスリーは、1996年2月7日にフランスのルーアンで生まれました。祖父や父親がモータースポーツで活躍していた影響で、9歳からカートを始めます。15歳からフランスF4やフォーミュラ・ルノーユーロカップに参戦して2013年にチャンピオン、2016年にはGP2チャンピオンに輝きます。2015年からGP2と並行してF1のリザーブドライバーとなりますが、機会に恵まれず日本のスーパーフォーミュラに参戦。2017年のマレーシアGPでF1デビューするまで、スーパーフォーミュラでは優勝2回、表彰台3回と活躍しました。F1でも何回か表彰台を経験し、2020年のイタリアGPで念願の初優勝を飾ります。2022年も引き続きアルファタウリで、昨年F1デビューを果たしたチームメイトの角田裕毅選手とともにドライバーを務めることが決まっています。今年の2人の活躍に期待したいですね。

さて、クルマ界の今日は何があったのでしょう?

●ラウンドスクウェアデザインの軽ハイトワゴン「ザッツ」デビュー!

2002(平成14)年2月7日、ホンダから新型の軽自動車「That’s(ザッツ)」が発表され、翌日から発売が始まりました。ザッツという変わった名前は、ユーザーが思わず“あれ”と言ってしまうような、親しみを感じる存在になるようにという想いが込められています。

2002年にデビューしたThat's
2002年にデビューしたThat’s(ザッツ)
ラウンドスクウェアスタイルThat'sの後ろ外観
ラウンドスクウェアスタイルThat’sの後ろ外観

エクステリアは、角を丸めたラウンドスクウェアのデザインで、全体のフォルムだけでなくヘッドライトやドアミラー、リアコンビランプも同様なイメージで統一。インテリアは広い室内空間と大型のウィンドウガラスによる解放感が特徴です。パワートレインは、660cc3気筒OHC12VのNAとインタークーラー付きターボ仕様という2種に、3ATの組み合わせ。駆動方式はFFとフルタイム4WDが用意されました。いっぽうボディカラーは多彩で、7タイプのスタンダードカラーと7タイプのツートンカラーという計14色がラインナップされました。

広い室内空間と大きめのウィンドウのThat'sのインテリア
広い室内空間と大きめのウィンドウのThat’sのインテリア

ザッツはシンプルで使いやすく低価格なこともあり、好調な販売で滑り出しましたが、その後は伸び悩みました。当時、デザインが類似した三菱eKワゴン」やスズキラパン」も人気となったためでした。ホンダ車としてはやや個性が足りなかったようで、残念ながら1代限りで生産を終えてしまいました。

毎日が何かの記念日。今日がなにかの記念日になるかも知れません。

Mr.ソラン

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Mr. ソラン

某自動車メーカーで30年以上、自動車の研究開発に携わってきた経験を持ち、古い技術から最新の技術までをやさしく解説することをモットーに執筆中。もともとはエンジン屋で、失敗や挫折を繰り返しながら、さまざまなエンジンの開発にチャレンジしてきました。
EVや燃料電池の開発が加速する一方で、内燃機関の熱効率はどこまで上げられるのか、まだまだ頑張れるはず、と考えて日々精進しています。夢は、好きな車で、大好きなワンコと一緒に、日本中の世界遺産を見て回ることです。
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