■「XM」から流用されるV8ツインターボ+電気モーターを搭載
BMWは現在、欧州Eセグメントを代表する「5シリーズ」を開発していますが、その頂点に君臨する「M5」次世代型をカメラが初めて捉えました。
7代目となる現行5シリーズ(G30型)は2016年に発表、翌2017年には最強「M5」が設定されました。2020年6月にはフェイスリフトが敢行され、いよいよ8代目へ世代交代がなされます。
2021年にCEOであるマーカス・フラシュ氏は、次世代M5がハイブリッドモデルとしてデビューすることを明言しており、そのスペックが注目されていました。
捉えたプロトタイプのフロントドアには「Hybrid Test Vehicle」(ハイブリッド テスト車両)のステッカーが貼られているほか、左フロントフェンダー後部には充電口が確認できることからも、この車両がプラグインハイブリッドであることがわかります。
この充電口は「545e xDrive」になるものとほぼ同じサイズ、形状、そして同じ位置に配置されているようです。
そのほか分かることは、より大きなエアインテークと、ワイドなキドニーグリルを備える新設計されたバンパーが装着され、側面には、幅の広いトラックを隠すワイドなフロント&リアフェンダー、サイドシルエクステンションを装備、足回りには大径のクロスドリルディスクブレーキ、力強い5スポークホイールが装着されています。
また、後部では円形クワッドエキゾーストパイプやリアアンダースポイラーも見てとれます。ボンネットは膨らむ可能性がありますが、ヘッドライトやテールライトはまだダミーコンポーネントです。
注目のスペックですが、SUV「XM」から流用されるV型8気筒ツインターボ+電気モーターを搭載、最高出力は760ps・最大トルク999Nmを発揮します。
これは2021年に登場した、これまでで最も強力なM5として発表された非ハイブリッド「M5 CS」の636psを大幅に上回ります。また、噂されるフルエレクトリック版「i5M」では3モーターを積み、最高出力811psと予想されています。
5シリーズ次世代型は、フルエレクトリック版「i5」とともに2023年半ばにデビュー、次なるM5の登場はその半年から1年後の2024年内に期待できるはずです。