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■新型ノア/ヴォクシーに一層のインパクトを与えるモデリスタのカスタマイズパッケージ
●確固たるデザイン思想で「変わり映え」を演出
正式発表から一夜明けた1月14日(金)、東京オートサロン2022でいきなりカスタマイズ版がお披露目されたのは、新型ノア/ヴォクシー。
場所はTGR(TOYOTA GAZOO Racing)のお隣のモデリスタブースでした。レーシング一色のTGRブースには新型ノア/ヴォクシーの基準車の展示はなかったので、よりインパクトに満ちた登場の仕方でした。
●カスタマイズ通の中尾明慶さんも思わず唸ったデザイン
そんな華やかな場にゲストとして招かれたのは、自動車系YouTuberとしても活躍している、愛称「きつねさん」こと俳優の中尾明慶さんです。
楽しそうにカーライフを送っているのが動画チャンネルから伝わってくる中尾さんですが、過去にはランクル200に乗っていたこともあり、何とモデリスタパーツでカスタマイズしていたこともあるそう。
また息子さんが生まれた頃にはアルファードに乗っていたそうで、トヨタ車との縁の深さを語ってくれました。
クルマ好きの気さくなお兄ちゃん、という中尾さんの親しみやすいキャラクターは、壇上に登場した瞬間から輝きを放っています。
そんな中尾さん同様に輝きを放っていたのが、アンベールされた新型ノアのモデリスタ・カスタマイズバージョンでした。
中尾さんも「記念すべき新型の発表に立ち会えて感激です!」と気分が盛り上がります。新型を見るなり、グリルの造形に目が釘付けになっていました。
そしてかたわらで、子どもの巣立ちを見守るかのようにノアにやさしい視線を向けていたのが、モデリスタブランドを擁する「トヨタカスタマイジング&ディベロップメント」(以下:TCD)の担当デザイナーのお二方です。
TCD開発本部 デザイン部・古長 力(こちょう ちから)さんと、本山大輔さんのプレゼンテーションが始まりました。
新型ノア/ヴォクシーに共通するデザインコンセプトは、「Resonationg Emotion」(レゾネーティング エモーション)。言うなれば、人の心に響き合い、感性を揺さぶるデザイン、ということです。
基準車からカスタマイズすることでの高揚感を、きっちりと定められたフィロソフィー(思想)のもとデザインを進めているのです。
こうした揺るぎない骨子を部署全体で共有し、磨きに磨いて出てきたデザインが、このモデリスタバージョンなのです。
新型ノアのコンセプトは「Brand new Elegance」。フロントグリルには、横桟に凸面を作りつつ左右をブレード(剣)状に独立させた凝りに凝ったデザインで、基準車より一層の迫力を増しています。
フロントスポイラーにも共通のモチーフがデザインされています。中尾さんも「高級感が増していますね」と、ユーザー目線の気持ちを代弁していました。
ひとつひとつのラインにも意味を持たせているのが特徴で、それはサイド、リヤを含めたトータルな存在感にも効いています。
キットを構成するのはフロントスポイラー、サイドスカート、リヤスカートの3点セットが基本となります。これにフロントグリルキットや、フードガーニッシュなど、多彩なオプションを加え、予算に応じてさらなる自分らしさを演出することができます。
●随所に配されたLEDイルミが妖艶なアクセントに
これは絶対に付けておきたいと思わせるアイテムは、「イルミルーフスポイラー」(4月発売予定)です。ルーフエンドのラインに沿ってラインLEDが描くラインは、なかなかに妖艶。アフターパーツとしてもまだ出回っていないので、新型ノア/ヴォクシーのリヤを鮮烈に印象づけることでしょう。
ホイールは、ノア/ヴォクシー専用にデザインされたWing Dancerシリーズの新作18インチが付いていました。カスタムホイールの定番フォルム、中央が落とし込まれたコンケイブデザインに挑戦しています。
新型ヴォクシーのデザインコンセプトは「Sharp × VALOUR」(シャープ&バロー)。潔いなかにも剛さを両立させているとのことです。
メッキの加飾部分は、前述のような確固たるフィロソフィー(思想)によって効果的に増量されています。基準車の段階でコンサバなノア、アグレッシブなヴォクシーというキャラクター分けがなされていますが、新型ヴォクシーはさらに攻めています。
夜が楽しくなるのは、フロントに用意されているシグネチャーイルミグリル。青白い閃光は闇夜を切り裂きます。こちらも新型ノア同様に、イルミルーフスポイラーや、ウェルカムライトを組み合わせてみたくなります。
量販モデルのファミリーミニバンだからこそ、街で埋没しないためのカスタマイズパーツは必須です。ショッピングモールの駐車場でも、自分の愛車を見つけるアイコンになってくれるはずです。
モデリスタの新型ノア/ヴォクシー用のカスタマイズキット、控えめに言っても売れる予感しかありません。
(文:畑澤 清志/写真:井上 誠)