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■SUPER GTやニュルブルクリンク24時間レースの参戦継続やあらたなカテゴリも!
東京オートサロン2022のSUBARU/STIブースで行われたプレスカンファレンスにて、2022年シーズンのモータースポーツ活動についての概要が発表されました。
今シーズンもSUPER GTやニュルブルクリンク24時間レースへの参戦を表明するとともに、実に興味深いカテゴリへのチャレンジが計画されています。
SUBARU/STIチームとして、SUPER GT参戦13年目となる昨年は、悲願のシリーズチャンピオンを獲得。
2022年シーズンも引き続きGT300クラスに、SUBARU BRZ GT300で参戦すると発表しました。
小澤正弘総監督をはじめ、「R&D SPORT」によるチーム運営、井口卓人選手と山内英輝選手の2名のドライバーでという昨年と同じ体制のチャンピオンチームで挑みます。
2022年のBRZ GT300は、水平対向エンジンの出力と信頼性の向上、さらにシャシーと空力特性の最適化、タイヤ接地性向上などを織り込み、シリーズチャンピオン2連覇を狙うとのこと。
●3年ぶりのニュルブルクリンク24時間レースにはあのドライバー達が帰ってくる!
新型コロナウイルス感染拡大の影響により、2019年以来参戦を断念していたニュルブルクリンク24時間レースに、3年ぶりの参戦を表明しました。SP3TクラスにWRX STI NBR Challengeで参戦予定。
STIの辰己英治総監督に加え、沢田拓也監督、ドライバーもカルロ・ヴァンダム選手、ティム・シュリック選手という必勝メンバーに加え、今シーズンの日本人ドライバーには佐々木孝太選手が8年ぶりに、マルセル・ラッセー選手が5年ぶりにSTI NBRチャレンジチームに加わります。
クラス優勝に加え、総合順位も2019年の18位を上回る過去最高位を目指すとのこと。マシンはタイヤ幅を拡大し、車体剛性バランスを見直して補強を実施。
新たに電動パワーステアリングを採用することで、2019年のクラス優勝車を超える速さを追求しているそうです。
●全日本ラリー選手権、GAZOO Racing GR86/BRZカップもサポート!
全日本ラリー選手権にSUBARUのサポート選手がWRX STIで参戦します。
2021年シーズン、シリーズ3位を獲得した鎌田卓麻選手、新井敏弘選手、新井大輝選手をサポート。GR86/BRZレースから、「GAZOO Racing GR86/BRZカップ」へと名称も変わったワンメイクレースには、各イベントにSTIがサービスチームを派遣し、SUBARUユーザーサポートを行うとのことです。
●スーパー耐久シリーズが新たな実験フィールドに!
新たなチャレンジとして、SUBARUは2022年シーズンのスーパー耐久シリーズに、トヨタとともにカーボンニュートラル燃料を使用した車両で、参戦することを発表しました。
このチャレンジでは、SUBARUはSUBARU BRZ、トヨタはGR86をベースに、それぞれが長年に渡り技術を磨き続けてきた内燃機関に、カーボンニュートラルな燃料を組み合わせたレース用車両を新たに開発し、ST-Qクラスに参戦して、実証実験をしていくそうです。
SUBARUの参戦チームおよびレース用車両の開発・製作には、SUBARU技術本部の社員が参画。
エンジニアの運転技術をプロレベルで習得する社内機関のスバルドライビングアカデミーを中心に、参戦体制はチーム監督にスバルで数々のモデルを手掛けてきた本井雅人さん、ドライバーに井口卓人選手と山内英輝選手、エンジニアには廣田光一さんで挑むそうです。
この画期的なチャレンジにより、SUBARUとトヨタが協調しつつ、レースの場では互いに競い合うことで、あらゆる選択肢においても技術開発のスピードを上げてゆき、カーボンニュートラルの実現に向けて挑戦していくとのこと。社内の将来を担う技術者の人財育成にもつなげていくそうです。
今回のオートサロンで発表となったSTI E-RAをはじめ、新たな時代への環境問題に取り組みつつ、よりよいクルマづくりを加速させる新しい挑戦となる2022年シーズン。
2022年はスバルにとってモータースポーツファンのみならず、多くのクルマ好きの注目を集める新しいスタートの年になるといえそうです。
東京オートサロン2022のSUBARU/STIプレスカンファレンスの様子はSUBARU公式YouTubeチャンネル「SUBARU On-Tube」にてアーカイブで視聴することも可能ですので、ぜひご覧ください。
(井元 貴幸)
【関連リンク】
SUBARU/STI 東京オートサロン2022 プレスカンファレンス
https://youtu.be/oqp_6GOd0N4