■「ミーブ・パワーボックス」で家電も使用できる
世界初の量産EVであるi-MiEV(アイミーブ)を世に送り出した三菱自動車。
以前お伝えしたように、日産との合弁会社NMKVが企画、開発を手がけた新型軽EVのコンセプトカー「K-EV concept X Style」が東京オートサロン2022のブース中央の目立つ場所に展示されています。
2022年1月14日現在、軽商用EVのミニキャブ・ミーブは、ホームページでは一時販売を中断していると掲載されているものの、カタログモデルであり、唯一の軽EVです。
そのミニキャブ・ミーブをベースとした「MiniCAB MiEV B-Leisure Style」は、ここ数年注目されているノマドやリモートワークなど、コロナ禍もあって新しい仕事スタイル、カーライフスタイルを提案するモデル。
近年のキャンプブームにも対応するコンセプトカーといえそうです。
平日は、移動式オフィスとして好きな場所で仕事に集中し、オフタイムは流行のソロキャンプまでエンジョイできる仕様。
EVのメリットである給電機能を活かし多様な家電も使えるため、プライベートからビジネスまでストレスフリーで楽しめます。
ボディは、トレンドのアース系カラーで森林やキャンプ場をイメージさせる「モスグリーン」と「アイボリー」のルーフカラーによる2トーンでペイントされています。
ボディサイドには、EVであることを印象づける電源プラグやテント、デスクのデカールが用意されていて、世界観が表現されています。
さらにブースでは、カーサイドタープやキャンプ用テーブル、ソファなどのキャンプ用品が配されていて、オシャレなアウトドアスタイルとして提案。
また、後席から後ろをフルフラット化して快適なキャビンにすることで、テレワークに必要なテーブルや座椅子、ラグマットなどを装備。走る仕事場として、プライベートな空間として使えるようになっています。
駆動用バッテリーの電力を利用できる装置「ミーブ・パワーボックス」を使うことで、電気ケトルやコーヒーメーカー、パソコンなどの電化製品を屋外でも使えるのもEVの利点です。
仕事からプライベートの足や過ごす場所としてだけでなく、災害時の避難場所としても使えそうな「ミニキャブ・ミーブ B-Leisure Style」。現在のニーズからしてもコンセプトカーで終わってしまっては惜しいモデルになっていて、コンプリートカーとして市販されればより注目を集めそうです。
(文/塚田勝弘 写真/塚田勝弘、三菱自動車)
【車輌データ】
出展者名:株式会社三菱自動車
出展車両名:MiniCAB MiEV B-Leisure Style/ベース車両:三菱ミニキャブ・ミーブ/モーター:YA1/モーター出力:30kW/モータートルク:196Nm/装着パーツなど:MiEV power BOX 1500W電源供給装置、ベースキャリア、ルーフキャリアアタッチメント、クラリオン 2DIN-6.2型スマートフォン連携ディスプレイユニット(マップルナビ) ボディカラー:モスグリーン/アイボリー/タイヤ:YOKOHAMA Y811M/タイヤサイズ:145R12