■将来は新型アウトランダーにラリーアート仕様が登場する!?
あのラリーアートが復活します!
ラリーアート・ヨーロッパの設立から日本まで波及し、同社のラリーイメージをランサーやギャラン、コルトなどとともに牽引してきました。かつてのラリーアートは、三菱とは別会社(法人化)されていましたが、現在は三菱自動車内にチームがあるようです。
日本における復活(市販)第1弾となるのは、今回の「東京オートサロン2022」でも披露されている「アウトランダーPHEV ラリーアート・スタイル」「エクリプス クロスPHEV ラリーアート・スタイル」に装着されている参考出品のパーツからになります(3月以降に発売予定)。
ラリーアート復活の象徴として初披露された「VISION RALLIART CONCEPT」は、三菱は正式にアナウンスしていないものの、実車からも新型アウトランダーであることが分かります。
ただし、大型の前後バンパー、大迫力の前後フェンダー(縁の部分は黒でペイントされている)をはじめ、大型のリヤディフューザーが迫力満点のエクステリアを構築。
前後ディフューザーはメッシュが配され、リヤディフューザーの灯火類がラリーのフォグランプを想起させます。また、フロントグリルやボディサイズ、テールエンドにラリーアートのエンブレムを配置。
そのフロントグリルは、ラジエーターシャッター付で、空力性能などの向上に寄与するイメージが付加されています。
ボディカラーは、漆黒の「マットブラック」で、光の当たり方でブルーのハイライトが浮かび上がり、凄みを感じさせる佇まいと多面的な表情を生み出しています。
大型フェンダーに囲まれた22インチの大径ホイールは、コンセプトカーらしい複雑な線を描き、わずかにぞくのは、ブレンボ製ブレーキパッド。大径ブレーキディスクと対向6ポットキャリパーにより、強力なモータートルクに対応します。
同モデルは参考出品のコンセプトカーではあるものの、「VISION RALLIART CONCEPT」の車名どおり、将来のラリーアート仕様を示唆するデザインスタディであると期待したくなる仕上がりになっています。
(文:塚田 勝弘/写真:井上 誠)
【車輌データ】
出展者名:株式会社三菱自動車
出展車両名:VISION RALLIART CONCEPT/タイヤ:YOKOHAMAアドバンスポーツV107/タイヤサイズ:285/40ZR22