■トップモデルは111kWhバッテリー、前後車軸にモーターを搭載
ワーゲンバスの現代版と伝えられている「ID.BUZZ」プロダクション仕様が3月9日にワールドプレミアされることが確実となりました。
これはフォルクスワーゲンCEOであるヘルベルト・ディース氏が公式ツイッターに投稿したデジタルスケッチから発覚しました。そこには、「ID.BUZZ」と明記されていませんが、「3月9日に伝説が戻ってくる」というメッセージとともに、明らかにID.BUZZとわかるスケッチが確認できます。
ID.BUZZはほぼ5年前、イエロー/ホワイトのツートンカラー仕上げのコンセプトモデルが登場して以降、プロダクション仕様が公開されるまで、非常に長い道のりを要しました。
公式リークされているプロトタイプは商用車バージョンですが、このほかに乗用車やキャンピングカーなど多数のバリエーションが展開されます。プロダクション仕様のデザインはコンセプトから大きく逸脱することなく、シンプルなエクステリアが確認できるほか、前身である「T1」のように23個もウィンドウはないことも特徴です。
キャビン内では、ハンドルの奥に湾曲したデジタルメーターパネルを装備。中央のダッシュボードには大型のフローティングスタイルのタッチスクリーンを配置するなど、IDファミリーとしてインテリアデザインの多くを共有していることがわかります。
市販型では、「ID.4」と共有する「MEB」プラットフォームを採用。48kWh~111kWhのバッテリーを積み、3つのパワーレンジが選べます。ベースモデルは後輪駆動で、最高出力は200psを発揮。AWDはオプションとなり、最高速度は160km/hに設定されます。
さらに111kWhバッテリーを積むトップモデルは、前後車軸にモーターを搭載。システム合計300psと伝えられていましたが、最新情報では400psを発揮する可能性があるといいます。また航続は342マイル(550km)を実現、太陽光を利用して航続距離を最大15km伸ばすソーラーパネルルーフが用意されます。
3月9日に向け、伝説復活のカウントダウンが始まりました。