■日産リーフやホンダeより安い290万円と予想
米・高級EVメーカー「テスラ」は、2020年に開催された「BATTERY DAY」にて、新型コンパクトモデルの開発を発表、価格は25,000ドルを目指すとされていましたが、その詳細がみえてきました。
ベイビーテスラと称される新型コンパクトEVは「モデル3」の下に位置し、2万5000ドルという低価格での販売が計画されています。
エクステリアは、クーペスタイルのルーフライン、大径ホイール、切り詰められたオーバーハングを備えたエアロダイナミックな5ドアボディスタイルの採用が予想されます。
また「モデル3」や「モデルY」と同様のウィンドウライン、ポップアップドアハンドル、グリルレスのフロントエンド、パノラマサンルーフ、フロントフェンダーに配置されるヘッドライトなどの共通点がみられると思われます。
キャビン内では、巨大なインフォテインメントタッチスクリーンを備えた、同社の特徴的なミニマリズムなインテリアを保持する可能性が高いほか、「モデルS」改良型でデビューした「ヨーク型ステアリングホイール」を装備することが予想されます。
また専用のEVアーキテクチャと短いボンネットを備えた実用的2ボックスシルエットは、乗客と荷物のための十分なスペースを提供してくれるはずです。
市販型で公約どおり2万5000ドル(約290万円)が実現すれば、EVコンパクトハッチバック市場でライバルとなる日産リーフ、ホンダe以下の価格となり、今後のEVコンパクトカーの価格設定に大きな影響を与える可能性もありそうです。
技術面では、4680個のバッテリーセルを使用し、従来のバッテリー航続を広げつつも、kWhあたり107ドル近い生産コストを半減させることが期待できるといいます。CEOのイーロン・マスク氏は、最低でも250マイル(402km)の航続を達成することを約束していますが、モデル3の352マイル(566km)も視野に入れているといいます。
さらにこの新型EVでは、より強力なデュアルモーターを備えたパフォーマンス重視のバージョンも噂されています。
2022年に同氏が望んでいたハンドルレスの完全自律運転を実現する可能性は低いですが、ハイエンドトリムでは、テスラのオートパイロットを含む、最新のADAS技術を取得する可能性が十分ありそうです。
新型コンパクト市販型のワールドプレミアは、2023年内とみられ、車名は「モデル2」や「モデルC」が候補に挙がっているようです。