出初式(でぞめしき)/ジャンヌ・ダルク生まれる/R33型日産スカイラインGT-Rがデビュー!【今日は何の日?1月6日】

■消防士の仕事始めは消防出初式から

1月6日は、消防関係者の仕事始めで「消防出初式(しょうぼうでぞめしき)の日」です。東京消防出初式では、放水や避難救助訓練の他にも、昔ながらの“町火消し”や“はしご乗り”の技が披露されます。TVニュースでよく放映されていますよね。

さて、1月6日に生まれたのは、歌手のCHAGE、女優の八千草薫、野球選手の中畑清、作家の吉田満、フランスを救ったジャンヌ・ダルクなどです。本日紹介するのは、ジャンヌ・ダルクです。

●フランスの危機を救った聖女ジャンヌ・ダルクが誕生

ジャンヌ・ダルク像
ジャンヌ・ダルク像

ジャンヌ・ダルクは1412年1月6日、フランス東部のドンレミ・ラ・ピュセル村で生まれました。フランスを救えという神の声を聴き、英仏百年戦争末期にパリを追われたシャルル7世のフランス軍に参加。すぐさま、この16歳の少女が甲冑に身をまとい、軍を先導して英国軍包囲下のオルレアンを開放したのです。これを機に、劣勢であったフランス軍が盛り返し、シャルル7世が正式にフランス国王に即位。ただ彼女自身は、その後英軍に捕らえられ、1431年に宗教裁判で異端者として火刑に処されました。ジャンヌ・ダルクはフランスでは国民的英雄とされ、昨年12月にも「ジャネット/ジャンヌ」という映画が公開されていましたね。

さて、クルマ界の今日は何があったのでしょう?

●カリスマ的人気のR32型に続く、R33型スカイラインGT-Rデビュー!

1995(平成7)年の1月6日、日産から第2世代GT-Rの2代目となるモデル「R33型」がデビューしました。

1995年にデビューした二世代2代目スカイラインGT-R(R33型)
1995年にデビューした第二世代2代目のスカイラインGT-R(R33型)
R33型スカイラインGT-Rの後ろ外観。ベース車のスカイラインとイメージがダブって評判は今一
R33型スカイラインGT-Rの後ろ外観。R32型の人気が圧倒的だったため売れ行きはいまひとつ伸びなかった

初めてGT-Rが登場したのは、3代目スカイライン(通称「ハコスカ」)のとき。次はわずか197台しか生産されなかった4代目「ケンメリ」で、以降GT-Rは長く封印されていました。そして16年ぶりに待望の復活となったのが、1989年のR32型スカイラインGT-Rです。

スカイラインGT-R搭載の名機RB26DETT。2.6L直5 DOHC ツインターボ(280PS・37.5kgm)
スカイラインGT-R搭載の名機RB26DETT。2.6L直6 DOHC ツインターボ(280PS・37.5kgm)

大人気となったR32型の後を継いだR33型スカイラインGT-Rは、商品力と居住性向上のためにボディをひとまわり拡大させました。エンジンは先代と同じ2.6L直6DOHCツインターボですが、チューンナップによって最大トルクを向上。デビュー前にはニュルブルクリンクで先代(R32型)GT-Rの出したラップタイムを21秒短縮し、戦闘力の高さを実証しました。

またR33型GT-Rは先代同様モータースポーツでも活躍し、全日本選手権やル・マン24時間レースにも参戦、国内最速の実力を遺憾なく発揮しました。

1989年デビューしたR32型スカイラインGT-R。16年ぶりの復活が話題になり大人気
1989年デビューしたR32型スカイラインGT-R。16年ぶりの復活が話題になり大人気

ただし、16年ぶりの復活として当時大きな注目を集めた先代に比べると、R33型GT-Rは期待が大きかっただけに、人気は先代には及びませんでした。しかし、現在中古車市場ではR32型に負けないほど人気があり、コンディションのいいものは1000万円以上の高値で取引されることもあるようです。

毎日が何かの記念日。今日がなにかの記念日になるかも知れません。

Mr.ソラン

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Mr. ソラン

某自動車メーカーで30年以上、自動車の研究開発に携わってきた経験を持ち、古い技術から最新の技術までをやさしく解説することをモットーに執筆中。もともとはエンジン屋で、失敗や挫折を繰り返しながら、さまざまなエンジンの開発にチャレンジしてきました。
EVや燃料電池の開発が加速する一方で、内燃機関の熱効率はどこまで上げられるのか、まだまだ頑張れるはず、と考えて日々精進しています。夢は、好きな車で、大好きなワンコと一緒に、日本中の世界遺産を見て回ることです。
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