令和4年(2022年)の干支は寅年だからって…ヤマハ発動機のガチ作品「トラシティ125」製作マニュアルまで本気過ぎ!

■ファンの手作りかと思ったらヤマハの公式作品だった!

ヤマハ・トラシティ125
なんじゃこれ?

師走のある日。「あ、年賀状作るの忘れてた!」と思って干支を調べたら、2022年は寅年です。

「んじゃトラの絵柄でも考えよう」とググってみると、妙にツボにはまる画像を発見。ややオマヌケ感があるキュートなトラの「あみぐるみ(編み物で作ったぬいぐるみ)」なんですが、なにやらタイヤみたいなものに乗ってます。「ん? トラシティ125?」

ヤマハ・トラシティ125
トラシティ125。ちなみに125は排気量じゃなくて全長125mmだから(笑)

2秒後くらいに「あ、ヤマハの前2輪スクーター『トリシティ』ね!」とガテンがいきました。

きっとトリシティ愛の強いオーナーがダジャレを思いついて作ったんでしょう。まあダジャレにしちゃよくできてるじゃないですか……って、おいおいヤマハ公式かよ!

なんとこれ、ヤマハ発動機が企業サイトで紹介しているガチの作品なのでした(汗)。

ヤマハ・トラシティ125
「あみぐるみ&羊毛フェルト」のページにはヤマハ製品がずらり!

しかも調べてみるとこのトラシティ125、もちろん2022年の干支にひっかけてはいるのでしょうが、年末の一発ネタではありません。

ヤマハ発動機のサイトには「あみぐるみ・羊毛フェルト」という立派なコーナーがあって、そこでは3輪バイクの「ナイケン(犬、猫版の『ナイ犬』『ニャイケン』もあり!)」からYZF-R1Mマフラー(首に巻くほうのやつ)、発電機、プレミアムボート「EXULT 36 Sport Saloon-X」、電動スクーター「E-Vino」に至るまで、自社製品がファンシーかつほっこりと手作りされていたのです。

もう「ヤマハが手芸に進出!」という記事になるくらいですよ。

ヤマハ・トラシティ125
本気の編み図もしっかり用意されています

で、トラシティ125のあみぐるみのページをのぞいてみたのですが、かわいい画像を眺めているうちに、突如「さあ、あなたも作ってみましょう!」とトラシティワールドに引き込まれます。

そこには用意する毛糸の色や番手、道具リストはもちろんのこと、しっかりした編み図まで用意されているのです!

ヤマハ・トラシティ125
こちらは羊毛フェルトバージョンのトラシティ125

それもそのはず、このページは一般社団法人「日本あみぐるみ協会」が監修しているのでした。

「いきなりは無理!」という方向けに「あみぐるみ基礎講座」も用意されているので、筆者のようなおじさんがイチからあみぐるみにトライすることだってできそうです。

ちなみにトラシティ125には羊毛フェルトバージョンもあって、こちらは一般社団法人「日本羊毛フェルト協会」が監修。あみぐるみに比べるとシャープなフォルムのトラシティが作れます。

それにしても「あみぐるみ&羊毛フェルト」にここまでヤマハが熱いとは!ヤマハの意外な一面を見た思いです。

というわけで、バイク好き、ヤマハ好きの皆さん、トラシティ125を自作してみてはいかがでしょうか。お正月の自宅に飾ったら、寅年の福が巡ってくるかもしれませんよ!

(文:角田伸幸

【関連リンク】

トラシティ公式ページ
https://global.yamaha-motor.com/jp/showroom/handicraft/amigurumi/tracity125/recipe/

【関連記事】

この記事の著者

角田伸幸 近影

角田伸幸

1963年、群馬県のプロレタリアートの家庭に生まれる(笑)。富士重工の新米工員だった父親がスバル360の開発に立ち会っためぐり合わせか、その息子も昭和期によくいた「走っている車の名前が全部言える子供」として育つ。
上京して社会人になるも車以上に情熱を注げる対象が見つけられず、自動車メディアを転々。「ベストカー」「XaCAR」で副編集長を務めたのち、ポリフォニー・デジタルにてPlayStation用ソフトウェア「グランツーリスモ」シリーズのテキストライティングに携わる。すでに老境に至るも新しモノ好きで、CASEやパワートレインの行方に興味津々。日本ディープラーニング協会ジェネラリスト検定取得。大好物は豚ホルモン(ガツとカシラ)。
続きを見る
閉じる