■キリストの生誕を祝う日。セイコーから世界初のクォーツ腕時計発売
今年は、新型コロナの対策さえ守れば、1年ぶりに楽しいクリスマスが迎えられそうですね。クリスマスは、イエス・キリストの誕生日と思いがちですが、実はそうではなく、キリストの生誕を祝う日なのです。それでは、なぜ12月25日が、キリストの生誕を祝う日になったのでしょうか。古代ローマでは、太陽を祈りの対象とするミトラ教が信仰されていました。ミトラ教では、冬至の日に太陽は死に、その翌日に復活すると信じられていました。この太陽の復活、太陽の誕生日を祝う行事が、次第にキリストの降臨を祝う日へと移行したそうです。
また1969年のこの日、服部時計店(現、セイコー)が水晶発振器を使った腕時計「セイコークォーツアストロン35SQ」を発売。月差が±3秒という当時としては驚くような性能が、大きな話題を呼びました。クォーツ(水晶)には、電圧を加えると歪む逆圧電効果があり、それを利用した水晶振動子で正確な時を刻むのが、クォーツ時計の原理です。しかし、価格は45万円と当時の大卒初任給の3倍と高価でした。最近は、ほとんどがクォーツ式腕時計ですが、高価なものの中には機械(ゼンマイ)式も多くあります。ネジを巻くのが面倒ですが、独特の高級感とお洒落感がありますね。
さて、クルマ界の今日は何があったのでしょう?
●高級SUVというジャンルを開拓したトヨタ・ハリアー登場!
1997(平成9)年のこの日、トヨタから高級SUV「ハリアー」がデビューしました。当時は、パジェロやランクルに代表されるRVブームが市場を席巻していました。そのような中、1994年にトヨタから都会派の小型SUV「RAV4」がデビューして人気を博し、それに続いて都会派の高級SUVというジャンルを開拓したのが、ハリアーでした。
ハリアーは、上級FFサルーンのカムリをベースに、モノコックボディの流麗なスタイリングと、セダンにも負けない広々した快適な室内空間が特徴でした。装備についても、ワイドマルチディスプレイ、オプティトロンメーター、キーレスエントリーなどを標準化し、高級車扱いゆえ本革シートも用意されました。
最低地上高は185mmを確保し、アプローチアングル28度、デパーチャーアングル23度と、もちろんSUVらしいオフロード走行も可能でした。パワートレインは2.2L直4DOHC16Vおよび3.0L V6DOHC24Vエンジンの2種と、電子制御4ATの組み合わせ。駆動方式は、FFとセンターデフ式4WDです。
高級セダンと4WDのいいとこ取りした高級SUVのハリアーは大ヒット、翌年には米国でレクサス「RX」として発売され、こちらも大ヒットしました。その後、同様のSUVが世界中で広まり、ハリアーが開拓した高級SUVというジャンルが確立されたのです。
毎日が何かの記念日。今日がなにかの記念日になるかも知れません。
(Mr.ソラン)