ボルボV60が一部改良。「B4」パワートレーンに湿式7速DCTを搭載し、燃費を12.4%向上

■コースティングにより燃費向上に寄与

ボルボの主力ワゴンで、ミドルサイズワゴンのV60が一部改良を受けました。「B4」パワートレーン搭載車に、新開発の7速DCT(デュアルクラッチトランスミッション)が搭載され、12月16日(木)から販売されています。

ボルボV60
「V60 B4 Momentum」のエクステリア

新開発の7速DCTは、エントリーグレードである「B4 Momentum」に搭載され、変速フィールのダイナミックさ、ドライバビリティと燃費の向上が図られています。

「B4」パワートレーンは、48Vマイルドハイブリッド化された「Drive-E」の2.0L直列4気筒ガソリンターボ。エンジンのスペックは、145kW(197PS)/300Nm、10kW/40Nmのモーターアシストが加わります。

今回、採用された7速DCTは、湿式のデュアルクラッチを搭載。電子制御の機械式ギヤシフトアクチュエーターが採用されています。

一定の条件下では、アクセルオフによるコースティング時にエンジンを停止させることで、さらなるエネルギー効率の改善が図っています。これらにより、優れた燃費性能と走行性能を達成したそう。

この7速DCTの搭載により、WLTCモード燃費は、従来の13.7km/Lから15.4km/Lと12.4%向上。燃費向上により、令和12年度燃費基準65%達成(パノラマガラスサンルーフ装着車は70%達成)により、エコカー減税(自動車重量税)25%軽減、環境性能割税率2%が適用されます。

ボルボV60
V60のプラグインハイブリッドモデル「T6」

また、250PS/350Nmの「B5」、2.0Lガソリンターボ+スーパーチャージャーを積むプラグインハイブリッドの「T6」は、従来どおり8速ATで組み合わされています。なお、車両本体価格に変更はありません。

●V60価格:499万円〜799万円

塚田 勝弘

この記事の著者

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塚田勝弘

1997年3月 ステーションワゴン誌『アクティブビークル』、ミニバン専門誌『ミニバンFREX』の各編集部で編集に携わる。主にワゴン、ミニバン、SUVなどの新車記事を担当。2003年1月『ゲットナビ』編集部の乗り物記事担当。
車、カー用品、自転車などを担当。2005年4月独立し、フリーライター、エディターとして活動中。一般誌、自動車誌、WEB媒体などでミニバン、SUVの新車記事、ミニバンやSUVを使った「楽しみ方の提案」などの取材、執筆、編集を行っている。
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