■「カレラ4」から3L水平対向6気筒ツインターボを流用で443馬力
ポルシェが現在開発中と見られる、ハイライディング「911」市販型の最新プロトタイプをカメラが捉えました。
2020年10月、ニュルブルクリンクで初めて開発車両を捉えて以降、今年に入ってからは1月、2月、4月、そして7月に出現、全地形対応クロスオーバーらしく、トラック、ターマック(路上)、スノーとあらゆる条件下で開発テストが行われています。
ニュル付近の市街地で捉えた最新プロトタイプは、標準の911カレラより最低地上高が約2.0インチ(5.08cm)高く、足まわりには295/40ピレリタイヤと20インチホイールが装着されているといいます。
おそらく、アクティブダンパー、より柔らかく長いスプリングを搭載し、オフロードドライブモードと全輪駆動システムを採用、砂利/泥/雪上での運転を可能にするはずです。
市販型では、フロントとリヤのトラックはワイド化され、ホイールアーチ、サイドシル、フロント&リヤバンパーのクラッディング、スキッドプレートを装備すると予想されます。
伝えられるところによると、パワートレインは「カレラ4」から3.0リットル水平対抗6気筒ツインターボエンジンを流用、最高出力443ps・最大トルク528Nmを発揮するといいます。
最終的な車名は確定していませんが、現段階では「911サファリ」が有力候補の一つに挙げられています。
サファリと言えば、ポルシェでは1970~80年代に東アフリカのサファリラリーやパリ・ダカールに参戦していた、伝説のラリー仕様「サファリ」が存在していたほか、2012年には「911ビジョンサファリ」コンセプトカーが披露されており、発売が実現すれば、それらの意匠を継承する初の市販モデルとなります。
911サファリのワールドプレミアは2022年内、限定生産となる可能性が高そうです。