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■倒立フロントフォークなどで細部をアップデート
ホンダは、12月3日(金)、軽量コンパクトな399cc・直列2気筒エンジンを搭載するフルカウルのロードスポーツ「CBR400R」とクロスオーバーモデル「400X」のマイナーチェンジを発表しました。
サスペンションなどの一部変更を施した新型モデルを、2022年1月17日に発売します。
●スポーティさと扱いやすさを両立
今回マイナーチェンジが施されたのは、いずれも最高出力46psを発揮する400cc・2気筒エンジンを搭載したライトウェイトモデルです。
フルカウルのCBR400Rは、1980年代に一斉を風靡したレーサーレプリカの先駆けで、当時クラス最高の59psを発揮した4気筒エンジン搭載のNC23型(1986年〜1988年販売)とモデル名は同じ。その伝説を継承しつつ、誰にでも扱いやすい乗り味も両立したスポーツバイクです。
大きな魅力は、ホンダの最高峰スーパースポーツ「CBR1000RR-R」を彷彿とさせるアグレッシブなスタイル。それでいて、比較的楽なライディングポジションなどにより、街乗りからツーリングまで、マルチに楽しめる懐の深さも魅力です。
一方の400Xは、ロングツーリングに最適なアップライトなライディングポジションや、フロント19インチによる高い走破性などが魅力で、世界的に人気が高いアドベンチャーバイクと呼ばれるジャンルに属するモデルです。
眉を吊り上げ静かに睨んでいるような精悍なフロントフェイス、防風効果が高いフロントスクリーン、どんな道路状況でも扱いやすいテーパーハンドルなどを装備。Y字型スポークの軽量ホイールなどにより、さまざまな路面変化へしなやかに対応する走破性の高さも魅力です。
●フロントブレーキをダブルディスク化
今回の一部変更では、両モデルともにフロントフォークを従来の正立タイプから倒立タイプに変更。路面追従性に優れるショーワ製SFF-BP(セパレート・ファンクション・フロントフォーク・ビッグピストン)を採用し、上質な乗り心地と優れた運動性能に貢献します。
また、フロントブレーキをダブルディスクとすることで、制動時の安心感も向上。スイングアームの剛性最適化やフロントホイールの軽量化を図るなどで、前後の分担荷重を最適化し、前輪の接地感と旋回性に寄与しています。
さらに、CBR400Rでは、フロントブレーキにラジアルマウントキャリパーを採用。前後ホイールのデザインも一新し、よりスポーティな足元を演出します。
なお、車体色には「グランプリレッド」「マットバリスティックブラックメタリック」「マットジーンズブルーメタリック」の3色を設定しています。
一方の400Xでは、ヘッドライトの光量を上げるとともに発光パターンを変更することで、配光を最適化し、視認性と被視認性を向上。また、ウインカーにポジションランプ機能を採用することで、さらなる被視認性に寄与します。
なお、車体色には「パールグレアホワイト」と「マットバリスティックブラックメタリック」の2色を設定します。
価格(税込)は、CBR400Rが84万1500円、400Xが85万8000円です。
(文:平塚 直樹)