■11月26日より紙巻きたばこが富士スピードウェイ場内で全面禁止に!
富士スピードウェイ株式会社とフィリップ モリス ジャパン合同会社は11月27日(土)-28日(日)に開催される2021 AUTOBACS SUPER GT最終戦を翌日に控えた11月26日(金)に、富士スピードウェイの施設内を加熱式たばこ専用とすることで「煙のないサーキット」とする発表を行いました。
また11月26日に富士スピードウェイ内にある関係者用を含む20ヵ所の加熱式たばこ専用室・エリアを新設し、サーキット内では燃焼をともなう紙巻たばこの使用は全面的に禁止となります。
加熱式たばこ専用喫煙室の外観には、富士スピードウェイのオリジナルモータースポーツカテゴリーであるインタープロトのマシンイラストが描かれ、また、加熱式たばこのアイコンマークも表示されます。
モニター画面も設置される喫煙室もあり、レースの内容が表示されるなどの加熱式たばこ専用としたことで、室内の汚れも少なくなることから、これまでの燃焼を伴うたばこなどの喫煙室から大きなサービスの向上もなされているようです。
なお紙巻きたばこなどの燃焼を伴うたばこは、東西各ゲートの外側に設置された喫煙所のみで使用が可能となります。
●受動喫煙を無くすことで誰でも楽しめるサーキットへ
この発表が行われた記者会見で富士スピードウェイ株式会社 取締役 福島典雄氏は、「富士スピードウェイは1966年の開業以来、国際サーキットとしてさまざまなレースやイベントを開催し、多くのファンの皆さまにご来場いただいております。今回フィリップ モリス ジャパン様にご協力いただき、プロジェクトを開始し、さらに幅広いお客さまにモータースポーツを楽しんでいただくためには、施設の喫煙環境にもさらなる配慮が必要ではないかと考えました」と語ります。
また、この煙のないサーキットプロジェクトのパートナーであるフィリップ・モリス ジャパン合同会社のエグゼクティブアドバイザー 井上哲氏は、「吸わないことがベストですが、禁煙の難しい喫煙者の方々には害の出る可能性が少ないもの、(加熱式たばこのような)ベターチョイスに変えていただく、それがフィリップ・モリスの使命であり、社会的な課題です」と語ります。
ゲストとして登壇した、元F1ドライバーで東京オリンピック2021では自転車競技の責任者も務めた片山右京氏は、「モータースポーツはいろいろな形でたばこメーカーから昔から支援をいただいていたこともあって、喫煙される方は多いですが、すべての人がいったん立ち止まって考える、良いメッセージとなる取り組みだと思いました」と語り、また「ガソリンなどを扱うこともあって、ボクたちこのレースに関わる人間も、昔からたばこなども含めて火に対して繊細にやってきましたし、いま健康という部分でも皆さんの意識が変わってきていますからね」とも語ります。
片山右京氏など多くの関係者が、「世界で類を見ない初の取り組み」となるであろう煙のないサーキットとして動き出す富士スピードウェイ。発表の翌日から始まるSUPER GT最終戦での来場者の反応など、今後の動向にも注目が集まります。
(写真・文:松永 和浩)