リンカーンがゲティスバーグで名演説/日産が超小型EV実証試験を開始/日産の最高級車2代目フーガ登場!【今日は何の日?11月19日】

■リンカーン大統領の有名なゲティスバーグの名演説が行われる

リンカーン大統領像
リンカーン大統領像

1863(文久3)11月19日、米国ペンシルベニア州ゲティスバーグにある国立戦没者墓地で、リンカーン大統領が「人民の、人民による、人民のための政治」という有名な演説を行いました。これは、リンカーン大統領が率いる北軍が南軍(アメリカ連合国)に勝利し、ゲティスバーグの戦いでの戦死者を悼む演説の中の一節です。その後1965年に、黒人奴隷制が廃止され、黒人は解放されましたが、実際には黒人差別はなかなか解消されず、現在も米国にとっては大きな課題のままですね。

さて、クルマ界の今日は何があったのでしょう?

●日産が超小型EVの実証試験を開始

日産の超小型EV・ニューモビリティコンセプト
日産の超小型EV・ニューモビリティコンセプト

2012(平成24)年のこの日、日産と横浜市が小型電気自動車「日産ニューモビリティコンセプト」を使った超小型モビリティの実証試験を開始しました。目的は、観光客や地域住民の移動手段としての超小型モビリティの有用性の評価です。実証試験のための超小型EVが8台用意され、市内3ヶ所で希望者に貸し出されました。1日3時間半利用でき、利用料は無料。リチウムイオン電池で駆動するEVは全長234cm、全幅123cmの2人乗りで、車重は490kg、最高速は80km/hです。超小型モビリティは、道路交通法で普通自動車に区分されるので、普通運転免許が必要です。

●ハイブリッドも追加された日産の2代目フーガ登場!

2009年(平成21)年のこの日、日産の最高級車「フーガ」が初めてのモデルチェンジを行い、2代目フーガが登場しました。

2009年発売の2代目フーガ
2009年に発売された2代目フーガ
2009年発売の2代目フーガの横外観、ロングノーズに曲線基調のボディ
2代目フーガの横外観。ロングノーズに曲線基調のボディ

日産は、1990年代に深刻な経営不振に陥り、1999年にルノーと資本提携を締結。その際、車種整理が行われ、日産を代表する高級セダンの「セドリック/グロリア」が従来のイメージを刷新するため、フーガへと統一されました。初代フーガは、世界のプレミアムセダンと肩を並べる走行性能を持つスポーツセダンとして、優美かつ躍動感のあるスタイルで2004年にデビューしました。

2009年発売の2代目フーガの上品な木目調フィニッシャー スエード調シート
2代目フーガの上品な木目調フィニッシャーとスエード調シート

続いた2代目フーガも、基本的には初代のプレミアム感を継承。わずかながら全長と全幅を拡大し、全高を低くロングノーズ化することによって安定感のあるFRらしいフォルムとしました。高級感のある乗り心地を実現するため、足回りはフロントがダブルウィッシュボーン、リアはマルチリンク式を踏襲しながら改良が図られました。パワートレインは2.5L V6DOHCおよび3.7L V6DOHCの2種のエンジンと7速ATの組み合わせで、燃費は先代から10%向上しました。

2010年に追加設定された2代目フーガハイブリッドのシステム構成
2010年に追加設定されたフーガハイブリッドのシステム構成透視図

そして2010年には、3.5L V6エンジンと7速ATを組み合わせたパラレル型ハイブリッドモデルを追加。国産初のFRハイブリッドとして、同クラスのガソリン車を大幅に上回る燃費の良さをアピールしました。

フーガは、北米高級車ブランドのインフィニティQ(日本名スカイライン)と統一感の強いスタイリングなので、スカイラインと似ています。そのこともあってややインパクトに欠け、かつてセドリック/グロリアがトヨタクラウン」のライバルであったときのような勢いは、フーガにはありませんね。

毎日が何かの記念日。今日がなにかの記念日になるかも知れません。

Mr.ソラン

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Mr. ソラン

某自動車メーカーで30年以上、自動車の研究開発に携わってきた経験を持ち、古い技術から最新の技術までをやさしく解説することをモットーに執筆中。もともとはエンジン屋で、失敗や挫折を繰り返しながら、さまざまなエンジンの開発にチャレンジしてきました。
EVや燃料電池の開発が加速する一方で、内燃機関の熱効率はどこまで上げられるのか、まだまだ頑張れるはず、と考えて日々精進しています。夢は、好きな車で、大好きなワンコと一緒に、日本中の世界遺産を見て回ることです。
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