新鳥の名はヤンバルクイナ/M.シューマッハがF1総合優勝/日産のライトSUVエクストレイル登場!【今日は何の日?11月13日】

■新しく発見された鳥をヤンバルクイナと命名

ヤンバルクイナ
ヤンバルクイナ

1955(昭和30)11月13日、山階鳥類研究所チームによって沖縄島北部で発見された新種の鳥が、「ヤンバルクイナ」と命名されました。ツル目クイナ科に属し、1919年のミヤコショウビン以来、62年ぶりの鳥類の新種発見でした。全長は30cm、翼長15cmほどの小さな鳥で、くちばしと足が鮮やかな紅色が特徴です。鳥でありながらほとんど飛べず、昆虫やカタツムリなどの小動物などを主食にする雑食性です。ほとんど飛べないことから、天敵に襲われやすく数が減少しているため絶滅危惧種であり、特別天然記念物にも指定されています。

さて、クルマ界の今日は何があったのでしょう?

●ミハエル・シューマッハが初のF1総合優勝

ミハエル・シューマッハ(C)Creative Commons
ミハエル・シューマッハ(C)Creative Commons

1994(平成6)年のこの日、F1最終戦のオーストラリアGPでドイツ人ドライバーのミハエル・シューマッハが初の総合優勝を決めました。シューマッハは、最多優勝91回や年間ドライバーズチャンピオンの7回獲得など、F1の主な個人記録を更新し、日本では「皇帝」と呼ばれています。「F1最速のドライバーは?」という問いで、1位:アイルトン・セナ、2位:ミハエル・シューマッハというのは定番ですが、1994年はアイルトン・セナがレース中の事故で逝去した年でもあります。そして2013年12月29日、今度はシューマッハがフランスのスキー場で滑走中に転倒して岩に頭を強打、昏睡状態に陥いるという衝撃のニュースが飛び込んできました。現在も治療を続けていますが、歩くことも喋ることもできずに記憶障害が残っている状態とのこと。ただただ、回復を祈るばかりです。

●日産のクロスーバーSUVエクストレイルがデビュー!

2000(平成12)年のこの日、日産から新型クロスオーバーSUV「エクストレイル」がデビューしました。「4人が、快適に、走りも楽しめる、200万円台の実用的な4輪駆動モデル」というコンセプトで開発され、主要なターゲット層はアウトドアやスノボ、サーフィンを楽しむ20代~30代です。

2000年発売のエクストレイル
2000年に発売された日産エクストレイル
2000年発売のエクストレイルの後ろ外観、ボクシーながらボリューム感のあるスタイリング
エクストレイルの後ろ外観。ボクシーながらボリューム感のあるスタイリング

エクステリアは、直線基調のボクシーなラインとボリューム感のあるボディ下部で構成。強靭なイメージのバンパーや立体的で大きい角型ヘッドライトとリアライトが特徴です。フルモノコック構造のボディに4輪駆動を備えた5人乗りの乗用車がベースなので、ハードな悪路を走破するような本格オフローダーではありません。ただし、「オールモード4×4」と呼ばれる電子制御4WDと地上高を確保しているので、一般的なアウトドアの用途では十分な走破性を発揮します。

パワートレインは2.0L直4DOHCのNA(無過給)&ターボという2機種のエンジンに、4速ATおよび5速MTの組み合わせ。駆動方式はFFと4WDが用意されました。

2000年発売のエクストレイルのシート、2列シート5人乗りで荷室空間を確保
エクストレイルの室内。撥水性も考慮した2列シート5人乗りで荷室空間も確保

エクストレイルは、オフロードと街乗りの両方で快適な走行ができるライト感覚のSUVです。ライバルのトヨタ「RAV4」やホンダ「CR-V」を抑えて、2001年から国内SUV部門販売台数トップの座を10年にわたり獲得し続けました。

人気の理由は、ソフトすぎず、ハードすぎもしないスタイリングと性能、そして安価なことが、若者にピッタリはまっていたのでしょうね。

毎日が何かの記念日。今日がなにかの記念日になるかも知れません。

Mr.ソラン

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Mr. ソラン

某自動車メーカーで30年以上、自動車の研究開発に携わってきた経験を持ち、古い技術から最新の技術までをやさしく解説することをモットーに執筆中。もともとはエンジン屋で、失敗や挫折を繰り返しながら、さまざまなエンジンの開発にチャレンジしてきました。
EVや燃料電池の開発が加速する一方で、内燃機関の熱効率はどこまで上げられるのか、まだまだ頑張れるはず、と考えて日々精進しています。夢は、好きな車で、大好きなワンコと一緒に、日本中の世界遺産を見て回ることです。
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