■ブランドの過去と未来の間の移行として、レガシーと大胆さの架け橋を築く
BMWがかつて生産していたクラシックカー「327」のオマージュとして、現代版「327-2」をイマジネーションした予想CGを入手しました。
協力してくれたのは、自動車デザイナーのGeoffrey Decembry(ジェフリー・デセンブリー)氏とPierre Senelet(ピエール・セネレット)氏です。
「327-2」は、1937年に発表されたクラシックカーBMW「327」のデザインにインスパイアされており、エクステリアをデセンブリー氏が、インテリアをセネレット氏が担当、ツーリングクーペのモダンバージョンを制作しました。
同氏らによると、このプロジェクトの目的は「1930年から1950年のBMWを再訪すること」であり、BMW最新のデザインを提案することではないといいます。
予想CGは、クーペとカブリオレのボディスタイルで描かれた4人乗りのグランドツアラーであり、ポルシェ「911」とベントレー「コンチネンタルGT」の間に位置する豪華なスポーティモデルです。全長は4,475mm、全幅1,900mm、全高1,330mmを想定しており、切り詰められたフロントオーバーハングながら、「2シリーズクーペ」より43mm(1.7インチ)長くなっています。
フロントエンドにはM3/M4の縦長グリルをさらにスリム化、かなりインパクトが強いデザインです。またグリルへ向かい食い込む巨大コーナーエアインテーク、薄くワイドなLEDデイタイムランニングライトなどが確認できます。グリルを遮らないよう、ナンバープレートがアルファロメオのようにコーナーエアインテーク上部へ移動されているのも特徴的です。また、レトロタッチなAピラー、伝統のホフマイスターキンクを備えていることも確認できます。
後部では、クーペとカブリオレが全く異なったデザインであることに注目です。クーペはリヤハッチの側面にスリムなLEDテールライトを装備、カブリオレには、「Z4」新型に似たL字型のテールライトが見てとれます。
キャビン内は、「ブランドの過去と未来の間の移行として、レガシーと大胆さの架け橋を築きたい」と考えられたといいい、未来的ステアリングホイールの後ろにはフルデジタルコクピットを装備、大画面や派手なグラフィックなしでドライバーに焦点を合わせています。
そのほか、つや消しアルミニウムとカーボンファイバーを多用、ムード証明は運転スタイルに対応して変化を見せます。軽量シートは20世紀の家具をモチーフデザインされていますが、スポーティなディテールを取り入れ、可動式ヘッドレストが備わっています。
もちろん327-2オマージュは、デジタルのデザイン世界にすぎませんが、自動車デザイナーが過去に触発された未来の車に、レトロな要素をどのように取り入れるかを示した作品となっています。