■ハイブリッドやオートマ車もOKな「参加するラリー」
ラリーというと、トヨタやヒュンダイといったメーカーが鎬を削る最高峰のWRC(FIA世界ラリー選手権)やJRC(全日本ラリー選手権)を思い浮かべる人も多いでしょう。それらはいわば「観るラリー」です。一方、ラリーチャレンジは気軽に出場できる「参加するラリー」。はたして、どんなラリーなのでしょうか?
ラリーチャレンジの正式名称は、「TOYOTA GAZOO Racing ラリーチャレンジ」。トヨタが主催する入門者向けのラリーシリーズのことです。ご存知の通り、ラリーとはレースと違って公道で速さを競うモータースポーツ。SS(スペシャル・ステージ)と呼ばれる競技区間を1台ずつタイムアタックして、その合計タイムで勝敗を競うのです。SSとSSを結ぶ移動区間(リエゾン)は、一般車と同じように交通法規を守って移動します。
ラリーチャレンジの前身である「TRDヴィッツチャレンジ」がスタートしたのは、2001年。それが「TRDラリーチャレンジ」となり、さらに現在の「TOYOTA GAZOO Racing ラリーチャレンジ」へと発展してきたわけです。2018年からは「TGR Rally Challenge Joint cup シリーズ」も始まっていて、2021年は北海道と九州で開催されています。
「参加型ラリー」であるラリーチャレンジで必要な競技ライセンスは、取得が簡単な「国内Bライセンス」。開催日程も、日曜日だけで完結する1dayラリーとなっており、気軽に参加できる要因となっています。またヤリスやヴィッツ、アクアなどハイブリッド車や、AT車でも参加できることも、参加を後押しする大きな魅力でもあります。
もちろん、参戦マシンによってクラス分けがあります。
【TOYOTA GAZOO Racing ラリーチャレンジ:クラス分類】
C-1クラス トヨタ・アクア限定(NHP10)
C-2クラス トヨタ・ヴィッツ1500cc限定(NCP131/NCP91)
C-3クラス トヨタ86限定(ZN6)
C-4クラス トヨタ・ヤリス限定/GRヤリスRS(MXPA10/MXPA12)
E-1クラス トヨタ・ヴィッツ1500cc限定(NCP131/NCP91)
E-2クラス トヨタ86限定(ZN6)
E-3クラス トヨタ車限定(気筒容積1500cc以下)/ダイハツ軽自動車限定(気筒容積660cc以下)
E-4クラス トヨタ車限定(気筒容積1501cc以上)
OPEN-Cクラス GRヤリス限定(GXPA16)
OPEN-Eクラス 全自動車メーカー車両(気筒容積区分なし)
2021年のラリーチャレンジも今週末(11/7)に開催される「ラリーチャレンジシリーズ豊田」が最終戦となります。はたしてどんなラリーが展開されるか、楽しみです!
(クリッカー編集部/PHOTO◎TOYOTA GAZOO Racing)
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