■『頭文字D』以降、いまだ人気のAE86向け復刻パーツが登場
ここ数年、トヨタや日産、ホンダ、マツダなどで旧車のレストア・プロジェクトやパーツの復刻化が進められています。
トヨタ(TOYOTA GAZOO Racing)は、スープラ、2000GTなどの復刻パーツを展開しているほか、ランドクルーザー・40シリーズの希望パーツアンケートがウェブサイトで展開されるなど、積極的に推進しています。こうしたプロジェクトは、サプライヤーなどの協力があって成立するものです。
このほど、「TOYOTA GAZOO Racing」は、「GRヘリテージパーツプロジェクト」として、1983年5月に登場したカローラレビン・スプリンタートレノ(AE86)の補給部品を復刻させました。日本国内だけでなく、海外向けにも11月1日から再販売されています。
「TOYOTA GAZOO Racing」は、「思い出の詰まった愛車に乗り続けたい」というニーズに応えるため、すでに廃番になっていた補給部品を復刻。純正部品として再販売されるプロジェクトです。
先述したように、A70/A80スープラ、トヨタ 2000GT、ランドクルーザー40系の部品復刻に着手していて、AE86はそれに続く車種となります。
いまも“ハチロク”の名で知られるカローラレビン・スプリンタートレノは、カローラ、スプリンターシリーズのスポーツ系モデルで、1.6LのDOHC16バルブ(4A-GEU)エンジンが搭載された「AE86」型は、漫画の『頭文字D』により長年の間、絶大な支持を集めています。
トヨタでは、2021年10月28日に発売された新型GR86や、2012年4月に発売されたトヨタ86は、AE86の伝統を継承したとしています。
このAE86用復刻部品は、11月1日より準備が整った部品から通常の純正部品と同様にトヨタの販売店で購入できます。ただし、サプライヤーによる特別協力の上での限定生産になるため、工場での生産期間終了後は、一部パーツをのぞき在庫限りでの販売になるそうです。
なお、品番や価格、生産期間などの詳細については、11月1日より準備が整った部品から順次「GRヘリテージパーツ」Webサイトで公開されます。
2021年11月1日から販売されているのは、リヤブレーキキャリパー、ステアリングナックルアーム。同年12月1日発売予定なのがリヤドライブシャフト。
さらに朗報なのが、復刻パーツの販路が拡大される点です。
従来のトヨタの販売店に加えて、12月中に全国のジェームス各店舗において、今回のAE86を含む復刻部品(トヨタ2000GT除く)の取り扱いがスタート。さらに、オンラインで部品を購入して自身で車両整備をする顧客向けに、ネット通販サイトの「楽天市場」上に「TOYOTA GAZOO Racing 楽天市場店」が出店され、12月中にオンラインでの復刻部品販売が開始されます。
店舗URLやオンラインでの販売開始日などの詳細は決定次第、「GRヘリテージパーツ」WEBサイト、「TOYOTA GAZOO Racing」のSNS(Facebook、Twitter)で公表されます。
(塚田勝弘)
【関連リンク】
「GR HERITAGE PARTS」
https://toyotagazooracing.com/jp/gr/heritage/