■湯川秀樹博士が日本人初のノーベル受賞、ゴジラの映画第一作が公開
1949(昭和24)年11月3日、湯川秀樹博士へのノーベル物理学賞が決定、日本人初の快挙が決まりました。湯川博士の功績は、原子核の中にある陽子や中性子を結びつける未知の粒子の存在の予測「中間子理論」で、後にその中間子が発見されて彼の理論の正しさが実証されました。戦後間もないどん底の日本に、大きな希望を与えたことは言うまでもありません。
また1954(昭和29)年のこの日、東宝映画から特撮映画「ゴジラ」の第1作が全国で公開されました。核実験により、海底に眠る恐竜がよみがえり、放射能によって巨大変形化してゴジラとなり、口から放射熱線を吐きながら東京を襲うというストーリーでした。日本の怪獣映画の元祖であり、特撮映画やパニック映画、そして反核映画として、非常に高い評価を受けました。最近では、2016年に「シン・ゴジラ」が上映され、大ヒットしました。単なる怪獣映画ということでなく、震災や伝染病のような大パニックが起こった時にどうすべきなのか、日本は大丈夫なのか、と考えさせられるような映画でもありましたね。
さて、クルマ界の今日は何があったのでしょう?
●ニューヨークで世界初の自動車ショーが開幕!
1900(明治33)年のこの日、米国ニューヨークで世界初のモーターショー「ニューヨーク国際オートショー」が開催されました。以降毎年開催されていますが、2020年および2021年は新型コロナの感染拡大のため中止となりました。第1回目のオートショーの展示車については情報が入手できませんでしたが、フォード創立が1903年、GMは1908年ですから、町工場のようなところで製造された手作りレベルのクルマであったことが想像できますね。
東京、フランクフルト、ジュネーブ、パリ、デトロイトモーターショーのことを世界5大モーターショーと呼びます。米国にはデトロイトの他に、ロサンゼルス、シカゴ、ニューヨークでのモーターショーもあるのですが、「国際的なモーターショーを1つだけに絞ろう」という米国内の動きによって、デトロイトモーターショーが選ばれたという経緯があります。
2000年以降、モーターショーの人気が低迷しています。特に東京モーターショーは、世界最大市場を持つ北京モーターショーや上海モーターショーにその座を奪われています。多様化する暮らしの中でクルマの地位が低下したとか、インターネットによる情報流通によって足を運ぶ意義が弱まったといったことが言われますが、お祭りはお祭りとして盛り上がってほしいですね。
毎日が何かの記念日。それではまた明日!
(Mr.ソラン)