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■女性が乗りやすくデザインもいい軽自動車
女性にも人気が高い軽自動車には、見た目がかわいいデザインや、レトロでおしゃれなスタイルのモデルも数多く発売されています。
かわいいクルマというと、なんとなく外観のデザイン重視といったイメージもありますが、なかなかどうして、最近は、内装や使い勝手などに優れているものや、人気のアウトドアにもバッチリのモデルもあります。
そこで、ここでは、女性ユーザーにもおすすめな軽自動車5車種をピックアップして紹介してみましょう。
●スズキ・ワゴンRスマイル
2021年9月10日に発売されたばかりのスズキ「ワゴンRスマイル」は、軽トールワゴンの「ワゴンR」をベースにした派生モデルです。
「マイスタイル マイワゴン」をデザインテーマとした外観は、四角いボディのフォルムと丸目ヘッドランプなどにより、シンプルで愛着のわくデザインを採用。
インテリアは、柔らかな造形のインパネカラーパネルにカッパーゴールドのアクセント(ハイブリッド車に採用)を組み合わせるなどで、居心地の良さと質感の高さを感じられるデザインとなっています。
また、新しくスライドドアを採用したことも注目です。600mmの開口幅と345mmのリヤステップ地上高のスライドドアは、小さな子どもや高齢者でも乗り降りしやすく、優れた乗降性を実現。ワゴンRでも定評がある広い室内空間と高い機能性はそのままに、さらに使い勝手のよさをアップしています。
ボディカラーには、ルーフとボディを塗り分けたツートーンを含めた全12色を設定。パステル系のカラーなどもありますから、女性にも親しみやすい色を選べます。
さらに、インパネカラーパネルやツートーンのホイールキャップなどのカラーを組み合わせることも可能で、より自分好みのクルマの色が選択できるような設定になっています。
安全装備では、デュアルカメラブレーキサポートを搭載した「スズキ セーフティ サポート」を全車に標準装備。女性ドライバーなどには、狭い道などで他車とすれ違うのが苦手な人もいますが、全方位モニター用カメラ装着車には、すれ違い時の接触防止をサポートする「すれ違い支援機能」も装備されているので安心です。
ほかにも、自動でハイビームとロービームを切り替える機能、走行時のふらつき警報機能など、充実の安全装備を誇ります。
ラインアップには、ガソリン車に加え、発進時などにモーターが駆動力をアシストし燃費を向上するマイルドハイブリッド車も設定。いずれにも、2WD(FF)と4WDを用意します。価格(税込)は、129万6900円〜171万6000円です。
●ダイハツ・ムーヴキャンバス
ダイハツの軽トールワゴン「ムーヴ」をベースに、おおらかでシンプル、ちょっとレトロで丸みのある外観シルエットを採用した「ムーヴキャンバス」も女性に人気のモデルです。
ムーヴキャンバスもボディカラーが豊富なことが特徴のひとつで、ツートーンカラーの「ストライプス」が7色、単色カラーの「モノトーン」が8色の全15色を用意。ミントやベージュ、ピンクやパールホワイトなど、明るい色調が中心になっています。
このモデルも室内が広いことが特徴で、後席は左右別々にリクライニングができるほか、240mmものスライド量があるため、乗る人の体格や荷物に応じたシートアレンジが可能です。
また、後席シート下には、引き出しタイプの収納ボックス「置きラクボックス」も装備。直にフロアへ置きたくない荷物などが入れられるような配慮もなされています。
さらに、後席側の両側にスライドドアを備えるため、乗り降りがとても楽。特に、小さな子どもがいるママさんドライバーなどには、抜群の使い勝手を実現しています。
ラインアップは、ガソリン車のみで、2WD(FF)と4WDを設定。価格(税込)は143万円〜175万4500円です。
●ダイハツ・ミラトコット
軽セダンの「ミライース」の派生モデルで、運転に不慣れなエントリーユーザーや女性をメインターゲットに開発されたのが「ミラトコット」です。
外観は、水平基調でシンプル、愛着もわくデザインを採用。角が取れたスクエアな車体は、見切りがとてもよく、運転のしやすさにも貢献します。
明るい印象のインテリアは、室内高をミライースより30mm高い1270mmとし、ゆとりあるヘッドクリアランスを実現します。
また、ファブリックのシートは、表皮に濃淡を織り交ぜた糸を使い、暖か味も演出。シートの背もたれ部は明るいベージュ、座面は茶色を配色した2色のコンビネーションカラーを採用することで、ファッショナブルな印象を持たせると共に、汚れが目立たないことにも配慮しています。
メーター類は、インテリアとコーディネイトされたデザインにすると共に、シンプルで見やすく、運転に必要な情報が一目で分かるような工夫もなされています。加えて、ベルトライン(ウィンドウ下端のライン)を水平にしたことで、後方がすっきりと見やすく、バック時の安心感などにも貢献しています。
ラインアップは、ガソリン車のみで、2WD(FF)と4WDを設定。価格(税込)は、116万2700円〜138万6000円と比較的リーズナブルな設定なのもうれしい点。ボディカラーは全12色から選べます。
スイート、エレガント、クールといったスタイル別の内外装アクセサリーをセットにした3種類の「アナザースタイルパッケージ」も設定されているので、より自分にマッチしたスタイルが選べるのも魅力です。
●スズキ・アルトラパン
スズキのロングセラー、軽セダン「アルト」の派生車種が「アルトラパン」です。ラパン(LAPIN)とは、フランス語で「うさぎ」のこと。その名の通り、丸味を帯びた愛らしいフォルムが、女性に人気のモデルです。
外観は「ぬくもりのあるカタチ」をコンセプトに、ボディの角を丸くしながらも、四角さも持たせることで、暖かみと見切りの良さを両立。丸味を帯びたヘッドライトやドアミラー、リヤコンビネーションランプなどが、フォルムにかわいさを持たせると共に、懐かしささえ想起させます。
インテリアは、ソファやテーブルといったモチーフを取り入れ、明るいベージュの内装トリムを採用するなどで、自分の部屋のようにくつろげる空間を演出。
カフェにある白木目調のカウンターをイメージしたインパネを採用したグレードを設定したほか、上級グレードのXでは、シート色を車体色に応じて選択可能。カジュアルなキャメル内装と、シックなスカーレット内装を用意することで、多彩なコーディネートが可能となっています。
ラインアップは、ガソリン車のみで2WD(FF)と4WDが選べます。また、ボディカラーは、単色7タイプのほか、Xにはホワイトルーフのツートーンカラー4タイプも設定。価格(税込)は、121万円〜154万9900円です。
●スズキ・ハスラー
アウトドア好きの女性におすすめなのが、軽SUVの「ハスラー」です。
クロスオーバー風の外観デザインながら、つぶらな瞳のようなヘッドライトや、スクエアで丸いボディなどがキュートさも演出。小柄な車体は取り回しもよく、運転席からのアイポイントも高いため、本格的なSUVと比べ、気軽に運転できることも魅力です。
また、軽量と高剛性を両立させた新世代プラットフォーム「HEARTECT(ハーテクト)」を採用するなどで、運転中の操縦安定性が高く、段差などでの振動が伝わりにくいなどの高い乗り心地も実現します。
インテリアでは、おしゃれな3連インパネカラーガーニッシュを採用。視認性やアニメーションにもこだわった4.2インチカラー液晶メーターなども装備します。内装色には、車体色に合わせ、バーミリオンオレンジ、デニムブルー、グレーイッシュホワイトの3色を用意、いずれも遊び心が満点の色調が魅力です。
また、セパレートタイプの後席は前後スライドが可能なのも注目点。荷物の大きさや量によって荷室の広さが調整できるほか、前席の背もたれを後ろに倒し、後席の背もたれを前に倒せば大人2名が橫になれるフルフラットな空間も作ることが可能です。車中泊にも対応するシートアレンジの多様さも、高い人気の秘密ですね。
ラインアップには、ガソリン車とターボ車があり、全車にマイルドハイブリッドシステムを採用。ボディカラーは、ツートンも含めた全10色から選べます。価格(税込)は、128万400円〜179万800円。
ルーフレールや専用メッキフロントグリルなどを装備し、よりアウトドア風味を増した特別仕様車「Jスタイル」もあります(159万5000円〜182万3800円)。
(文:平塚 直樹)