■三浦半島の観音崎で灯台建設が始まる
1868(明治元)年11月1日、日本初の洋式灯台である神奈川県・三浦半島の観音崎灯台の建設が始まりました。灯台が完成して点灯されたのは翌年の1月1日ですが、着工した11月1日が「灯台記念日」に制定されています。観音崎灯台は、日本の開国によって東京湾内を航行する船が急増したため、潮流の激しい浦賀水道の夜間航行の安全のために建設されました。当時の光源は、石油ランプでそれでも光は37km遠方まで届いたそうです。それ以前は石積台の上で篝火(かがりび)をたいて、航路の安全に役立てていました。
また1925年(大正14)のこの日、神田駅~秋葉原駅が開通したことで山手線の環状化が完了しました。山手線は1885年に、品川~赤羽間が品川線として開通したところから始まります。その後、「C」字形、「の」の字形の線路を経て、ついにひとつの環になったのです。駅数は、昨年高輪ゲートウェイ駅が加わって30となり、1周34.5kmを約1時間で運行します。都内の移動には欠かせない便利な路線ですね。
さて、クルマ界の今日は何があったのでしょう?
●スバルのレガシィの弟分インプレッサ登場!
1992(平成4)年のこの日、スバルの主力モデル「レガシィ」の弟分として小型車「インプレッサ」がデビューしました。
インプレッサのボディタイプは、サッシュレスの4ドアセダンと、コンパクトなラゲッジを持つ5ドアのスポーツワゴンという2種類を用意。セダンは落ち着いた雰囲気のオーソドックスなフォルム、一方のスポーツワゴンはハッチバックとステーションワゴンを融合したようなスバルらしい個性的なフォルムを採用していました。
エンジンはすべて水平対向4気筒エンジンで、2.0L DOHC16Vターボ、1.8L OHC16V、1.6L OHC16V、1.5L OHC16Vの4機種。駆動方式は、MTにはビスカスLSD付きセンターデフ式4WD、ATにはトルクスプリット式4WDを組み合わせたほか、FFも用意されました。ターボエンジンを搭載したWRX系は走りを重視する若者から、落ち着いた雰囲気のセダンは若い女性からも支持されました。
人気を獲得したインプレッサは、発売後もイメージ強化とラインナップ拡充を図っていきます。1993年にはWRC(世界ラリー選手権)に参戦し、翌94年にそのベースとなったWRX-STiを発売。その後もシーズンごとに進化を繰り返してポテンシャルを高めていきました。スポーツワゴンにも1993年にターボエンジンを搭載したWRXグレードが設定されています。
1996年にはビッグマイナーチェンジによって、精悍なフロントマスクに変貌、WRX系は国内自主規制の280PSまでパワーアップされました。WRCでも大躍進を果たし、1995年から3年間はマニュファクチャラーズタイトルを獲得するという、日本初の偉業を成し遂げました。インプレッサは世界中のファンが憧れるスポーツモデルへと成長したのです。
毎日が何かの記念日。それではまた明日!
(Mr.ソラン)