■「自然吸気エンジンを搭載する究極の911」、ニュルで6分59秒927のラップタイムを予想
ポルシェは現在「911」のハイパフォーマンスモデルとなる「911 GT3 RS」を開発していますが、その最新プロトタイプをカメラが捉えました。
911 GT3 RSは「自然吸気エンジンを搭載する究極の911」とも言われ、マニアから人気を博しているモデルです。
新型では、モータースポーツにインスパイアされた空気力学を持ち、フロントにダブルウィッシュボーンサスペンションを備えた洗練されたシャーシセットアップを装備しています。また軽量化対策にも焦点を当てた新型モデルでもあります。
ニュルとその付近で撮影されたプロトタイプは、フロントバンパーに大きな吸気口、ボンネットには巨大なエアスクープ、フロントフェンダー後部には大型のベントも見られます。
後部では大迫力のアクティブリアスポイラーを装備するほか、センターにデュアルエキゾーストパイプがインストールされた美しいディフューザーを確認することができます。
フロントバンパーやフェンダー、リアバンパーに偽装パネルが貼られており、ディテールは隠されたままですが、そのパネルも以前より洗練されており、デビューへ向け生産型に近づいている様子が伺えます。
軽量化に関しては、ポップアウトユニットに置き換えられる従来のドアハンドルを装備、ポルシェがパフォーマンスのためにさらに数グラム節約していることを示しています。またイエローのブレーキキャリパーを備えた巨大ブレーキには、より軽量化されるとみられる新しいホイールも確認できます。
GT3 RSは常に世界で最も優れたトラックに焦点を当てたスポーツカーの1つとみなされており、その進化は目をみはります。
最新の「992型」GT3 RSは、先代の「991型」GT3 RSが計測した7分12秒7というニュルレコードを12秒以上短縮する6分59秒927のラップタイムを計測しているとも伝えられ、その進化は留まることを知りません。
新型のパワートレインは、4.2リットル水平対向6気筒エンジンを搭載、最高出力は580psを発揮、先代の520psから大きく向上すると予想されます。ワールドプレミアは2021年後半に発表予定でしたが、エンジン認証の問題などで遅れており、2022年初頭となる可能性が高いようです。