■エアロパーツのほか、「MBD(モデルベース開発)」が採用された官能的なサウンドを放つGRスポーツマフラーなども用意
以前お伝えしたように、2021年10月28日に発売されたGR86には、トヨタカスタマイジング&ディベロップメントの手によるGRブランドのカスタマイズパーツが用意されています。
GR86用「GR PARTS」 のコンセプトとして「Stylish Street Sports」が掲げられています。「Stylish Street Sports」には、「日常と非日常を高い次元で調律する」という想いが込められているそうです。
「日常」には、毎日の通勤や買い物、デートシーンでの活躍が想定されているそう。「非日常」は、毎日乗っている中でもサーキットに行きたいと思えるような「走り」を想起させるシーンを想定。
注目のエアロパーツは、デザイン段階から「CFD解析(Computational Fluid Dynamics=数値流体力学の略)」が取り入れられ、コンピュータ上で車両に風を当て空気の流れを計算する手法が採用され、開発されています。
そこで得られた結果をもとに、細かな形状の修正を繰り返すことで仕上げられています。こうした解析で空力性能はもちろん、スタイリングのカッコよさや日常での使い勝手までを含め、車両のトータルバランスが高次元でまとまるように デザインされています。
さらに、エアロパーツの空力やデザインのバランスだけでなく、操安特性を決定づけるトータルバランスにも重点を置いて開発されています。
試作品を使って社内開発ドライバーがテストコースを走行し、エアロパーツやサスペンション、ボディ剛性パーツのすべてのパーツバランスを調律しながら開発されたそう。その結果、街乗りからワインディングまでのすべての領域で感じ取れるハンドリング性能と、同乗者にも優しいワンランク上の乗り心地の両立を実現したそう。
また、GR86は、マフラーサウンドにもこだわり、国内最高峰のレース活動で培った独自のノウハウと技術をもとに、「MBD(モデルベース開発)」が取り入れられられたそう。コンピュータ上でシミュレーショ ンを繰り返しながら、常用域での不快なこもり音を排除し、高回転での増幅感が向上する最も官能的な高音サウンドが作り込まれています。
なお、KINTOが展開しているクルマのサブスクである「KINTO ONE」でも、「GR PARTS」を装着した新型GR86をラインナップ。サブスクリプションというクルマの所有形態でも、気軽にカスタマイズを楽しむことができます。
エアロパーツの価格は、GRフロントスポイラー、GRサイドスカート、GRリヤバンパースポイラー、GRスポーツマフラー、GRカナード、GRエアロスタビライジングカバー、GRトランクスポイラーからなる「空力パッケージ(GRスポーツマフラー付)」の素地が36万1900円、塗装済が38万600円。
「エアロパッケージ(GRスポーツマフラー付)」は、GRフロントスポイラー、GRサイドスカート、GRリヤバンパースポイラー、GRスポーツマフラーからなり、価格は素地が28万9300円、塗装済が30万5800円。
同じく「エアロパッケージ(標準マフラー付)」は素地が15万7300円、塗装済が17万3800円。足まわり関連では、GR19インチ鍛造アルミホイール&タイヤセット(セキュリティロックナット付)19×8.0J+48 215/35ZR19が66万円(1台分)。
GRサスペンションセット(全長調整式) の価格は、26万4000円。走りを支えるパーツとして、GR「パフォーマンスダンパー」も用意され、価格は9万9000円。ブレーキでは、GRモノブロックブレーキキットの価格は、55万円。
ほかにも多くのパーツが設定されています。
たとえば、GRスポーツサイドバイザーは、2万2000円。GRエアロスタビライジングカバーは、2万2000円。GRスポーツマフラー&GRマフラーガーニッシュセットは、15万4000円。フューエルリッドガーニッシュは、1万9800円、GRドアハンドルプロテクターが、3300円です。
インテリアでは、GRインテリアパネルセットが3万8500円。スポーツ走行時に足を支えるGRニーパッドが1万1000円などとなっています。
(塚田 勝弘)