トヨタ新型GR86発売!FRらしい外観のボディカラーは「スパークレッド」「サファイアブルー」など全7色

■スポーツカーらしい適度にタイトなコクピット、ホールド性を高めたフロントシートを搭載

●GRになった86、ついに発売!

トヨタ新型GR86の発売が2021年10月28日に開始されました。

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新型GR86の走行シーン

新型GR86のエクステリアは、低く構えたスポーツカーらしいフォルムが特徴です。ベルトラインから水平基調のフェンダートップのラインがFRスポーツを主張しています。

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「RZ」のエクステリア。カラーは「スパークレッド」

さらに、水平に低く通ったアンダーボディ、キャビンを小さく見せる後部の絞り込み、ワイド&ローのスタンス、低重心を抱かせるエクステリアは、従来型よりもスポーツ度を増しています。さらに、フロントマスクには、GRブランド専用の「FUNCTIONAL MATRIX GRILL」が用意され、機能性とエモーショナルさの表現を両立したとしています。

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新型GR86のリヤビュー

従来のトヨタ86からGR86へ生まれ変わったことで、車名ロゴも新しくなっています。そのほか、エクステリアには、モータースポーツ参戦車からフィードバックされたというフロントエアアウトレットをはじめ、サイドシルスポイラー、ダックテールなどが備わります。

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新型GR86のフロントマスク

これらは、実車走行評価や風洞設備での検証を繰り返したことで、フロントの接地性やリヤの安定性など、優れたハンドリングレスポンス、スタビリティの高さに寄与するそう。

水平基調のインパネは、スイッチなどの操作系の配置にこだわり運転に集中できるコクピットになっています。特徴的なのがメーターディスプレイで、7インチカラー+LCD液晶メーターの「BOXERメーター」を用意。水平対向エンジンのピストンの動きをモチーフにしたというオープニングアニメーションの演出もあり、走り出す前にスポーツカーらしい高揚感を高めてくれます。

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「SZ(ブラック)」のインパネ

また、メーター表示は、走行モード別に変化。「NORMAL」モードでは円形のタコメーター内にスピードが大きく表示され、「SPORT」モード(ATのみ)ではタコゲージの先端やリングが赤色に変わります。「TRACK」モードでは、レーシングカーのメーターを参考に、回転数などが大きく表示され、サーキット走行時などスポーティな走りを視覚からも演出。

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「SZ」のフロントシート

フロントシートは、身体をホールドする部分が独立したパッド形状になり、軽量化が図られています。さらにスポーツ走行による前後左右Gにも耐えられるようにグリップ性に優れた素材がシート表皮に採用されているのもトピックス。

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新型GR86のサイドビューと空力パーツ

また、パッケージは、従来型からほぼ踏襲されていて、全高とヒップポイントを低く抑え、シートポジションを車両の内側に設定することで、さらなる低重心化と回頭性を向上させ、スポーツカーらしい乗り味が濃厚になっています。なお、AT車には、SUBARUの運転支援システム「アイサイト」が搭載され、衝突被害軽減ブレーキのプリクラッシュブレーキなどが用意されています。

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「ブライトブルー」をまとう「RZ」

ボディカラーは、「スパークレッド」「クリスタルブラックシリカ」「クリスタルホワイトパール」「ブライトブルー」「アイスシルバーメタリック」「マグネタイトグレーメタリック」「サファイアブルー」の全7色が設定されています。

なお、GR86に限りませんが、コロナ禍、部品不足などにより、ホームページには納期について、「詳しくは販売店まで問い合わせください」とあり、車種によっては当初予定の納期に間に合わない可能性があります」と掲載されています。元々スポーツカーというジャンルゆえ、多くの生産を見込んでいるのではないと予想もされます。早く欲しい場合は、早くオーダーする必要があると思われます。

塚田 勝弘

この記事の著者

塚田勝弘 近影

塚田勝弘

1997年3月 ステーションワゴン誌『アクティブビークル』、ミニバン専門誌『ミニバンFREX』の各編集部で編集に携わる。主にワゴン、ミニバン、SUVなどの新車記事を担当。2003年1月『ゲットナビ』編集部の乗り物記事担当。
車、カー用品、自転車などを担当。2005年4月独立し、フリーライター、エディターとして活動中。一般誌、自動車誌、WEB媒体などでミニバン、SUVの新車記事、ミニバンやSUVを使った「楽しみ方の提案」などの取材、執筆、編集を行っている。
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