創業120周年の大冒険!ロイヤルエンフィールドがバイク世界初の「南極走破プロジェクト」を開始

■アドベンチャーモデル「ヒマラヤ」で南極大陸を770km走破!

1901年に英国で誕生し、現存する世界最古のモーターサイクルブランドがRoyal Enfield(以下、ロイヤルエンフィールド)。同社は創立120周年記念となる2021年、世界初のモーターサイクルによる南極走破プロジェクト「90° SOUTH – Quest for the Pole」を実施することを発表。

アドベンチャーモデルの「Himalayan(ヒマラヤ)」に乗る2名のライダーが、2021年11月26日から南極大陸を約770kmも走破することを明らかにしました。

ロイヤルエンフィールドがバイク世界初の南極走破プロジェクト
南極大陸を約770km走破

●ロイヤルエンフィールドのライダー2名が挑戦

今回のプロジェクトは、モーターサイクルの新しい可能性を押し広げる新しい試みとして実施されます。

ロイヤルエンフィールドでは、これまで120年にわたりモーターサイクルの歴史を作ってきたライダーや冒険家たちへの敬意を表すとともに、自らのビジョン「Pure Motorcycling」をコンセプトに、どんなモーターサイクルもこれまで走ったことがない場所に行くという野心的な試みだとしています。

参加ライダーは、ロイヤルエンフィールドのライド&コミュニティ部門リーダーであるSanthosh Vijay Kumarと、製品開発部門のシニア・エンジニアであるDean Coxsonの2名。

ロイヤルエンフィールドがバイク世界初の南極走破プロジェクト
遠征隊は11月26日にスタート

2021年11月26日に南アフリカのケープタウンを出発し、南極大陸のロス棚氷からレベレーツ氷河を経て、南極点付近のアムンゼン・スコット基地を目指して走る予定です。

●シンプル&高性能でどこでも行けるバイク

この冒険に使用されるバイクは、2016年に発売されたアドベンチャーモデルのヒマラヤです。

車体サイズは全長2190mm×全幅840mm×全高1360mmで、シート高800mmというコンパクトな車体を採用。24.3馬力を発揮する空冷4ストローク単気筒エンジンを搭載し、シンプルかつ高性能なことで、どんな場所でも走れるのが魅力です。

なお、日本での税込価格は62万5000円です。

ロイヤルエンフィールドがバイク世界初の南極走破プロジェクト
冒険に使われるのはアドベンチャーモデルのヒマラヤ

同モデルについてロイヤルエンフィールドでは、何十年にもわたるヒマラヤ山脈での走行や何千kmもの困難な地形を通過してきたという豊富な経験から生まれたバイクだといいます。

また、舗装された道路だけでなく、人里離れた場所でも能力を発揮する多目的なモーターサイクルとして開発され「世界中で冒険を求める多くの人々の信頼できる味方」だと自負しています。

ロイヤルエンフィールドがバイク世界初の南極走破プロジェクト
雪や氷の上を走れるようにタイヤなどをアップグレード

今回のプロジェクトでは2台のヒマラヤを雪や氷の上を走れるようにアップグレードし、南極の極限状態でも機能を発揮できるようカスタマイズ。

ロイヤルエンフィールドがバイク世界初の南極走破プロジェクト
転倒するとバイクを起こすのも一苦労(事前テストの様子)

また、過酷で危険な南極走破の遠征に向け、アイスランドのラングヨークトル氷河で南極の状況を再現し、2020年9月に第1段階、2021年7月に第2段階のテストを完了しているといいます。

バイクでは世界初となる今回の大冒険、いったいどんな結果が待ち受けているのか、今からとっても興味が湧きますね。

なお、このプロジェクトに関する動画は、以下のYoutube公式チャンネルから見ることができます。

★Royal Enfield公式YouTubeチャンネル
「Announcing 90 South: Our Quest for the South Pole」

(文:平塚 直樹

この記事の著者

平塚 直樹 近影

平塚 直樹

自動車系の出版社3社を渡り歩き、流れ流れて今に至る「漂流」系フリーライター。実は、クリッカー運営母体の三栄にも在籍経験があり、10年前のクリッカー「創刊」時は、ちょっとエロい(?)カスタムカー雑誌の編集長をやっておりました。
現在は、WEBメディアをメインに紙媒体を少々、車選びやお役立ち情報、自動運転などの最新テクノロジーなどを中心に執筆しています。元々好きなバイクや最近気になるドローンなどにも進出中!
続きを見る
閉じる