ダイハツが「MaaS」の福祉介護・共同送迎サービス「ゴイッショ」を2022年春に開始へ

■通所介護施設の送迎業務を地域一体で運行する共同送迎するサービス

ダイハツは、福祉介護・共同送迎サービスの「ゴイッショ」を2022年春に提供を開始すると発表しました。同サービスは、通所介護施設、いわゆるデイサービスの送迎業務の共同化を土台として、ほかのサービスを付加することで、地域の高齢者の移動や暮らしを支援するのが狙いとしています。

ダイハツ ゴイッショ
福祉介護・共同送迎サービスの「ゴイッショ」を2022年春に提供を開始する

同社は、2018年より「らくぴた送迎」の提供を開始。介護施設が個別で実施している送迎業務の効率化をサポートしています。現在、地域によっては、個別施設がそれぞれ送迎することについて、人材不足の課題が浮かび上がってきたそうです。

こうした課題の解決に向けて、2019年10月からダイハツと香川県三豊市で検討を開始し、2020年11月に実施された実証事業では、介護施設にとって送迎業務を外部委託することで業務負担が軽減され、また、地域で共同化することにより効率的な稼働が実現できることなどが明らかになっています。

さらに、他の自治体にヒアリングする中で、エリアや人口規模に関わらず、同様の課題を抱えている自治体が多いことが分かったそうです。

ダイハツ ゴイッショ
福祉介護「MaaS」の「ゴイッショ」

この結果、ニーズの高いモデルであると考え、今回、福祉介護、共同送迎サービス「ゴイッショ」として全国展開することになっています。

2022年春の提供に先立ち、「ゴイッショ」の導入を検討する自治体の募集もするそうです。福祉介護、共同送迎サービス「ゴイッショ」は、デイサービス(通所介護施設)の送迎業務を地域一体で運行する共同送迎により、施設にとって、送迎業務の負荷軽減による人材不足解消が期待されます。

ダイハツ ゴイッショ
「ゴイッショ」ぼ提供ソリューション

質の高い介護サービスの環境構築への寄与も目指しています。さらに、地域にとって、高品質な介護サービスを持続的に提供することも掲げています。

また、施設の送迎に留まらず送迎の空き時間を活用し、地域課題にあわせて「買い物支援などの移動サービス」や「宅食サービスなどモノの配送」を付加することで、地域移動を支援する仕組も目指すとしています。

なお、提供ソリューションの詳細は、2022年春に明らかにされる見込みです。

塚田 勝弘

この記事の著者

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塚田勝弘

1997年3月 ステーションワゴン誌『アクティブビークル』、ミニバン専門誌『ミニバンFREX』の各編集部で編集に携わる。主にワゴン、ミニバン、SUVなどの新車記事を担当。2003年1月『ゲットナビ』編集部の乗り物記事担当。
車、カー用品、自転車などを担当。2005年4月独立し、フリーライター、エディターとして活動中。一般誌、自動車誌、WEB媒体などでミニバン、SUVの新車記事、ミニバンやSUVを使った「楽しみ方の提案」などの取材、執筆、編集を行っている。
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