■1.3リットル直列4気筒を200hpオーバーにブーストアップ
メルセデス・ベンツは、2021年8月に小型ミニバン/商用車の「シタン」を発表、翌9月から欧州で受注開始していますが、高性能AMGバージョンが設定されると噂されています。
初代シタンは、ルノーと提携して「カングー」をベースに開発、2012年に誕生したLCV(軽商用車)です。新型では、ルノー日産三菱アライアンスと開発されますが、フロントマスクをはじめほぼすべてのコンポーネントに専用デザインが採用されています。
市販型では、乗用車バージョンと商用車バージョンが設定されていますが、驚くのは商用車のパネルバンにAMGが予想されていることです。
ベースモデルには3本のダブルルーバーをグリル内に装備しますが、AMGでは同じパナメリカーナグリルを採用、コーナーエアインテークにはエアガイドを備え、かなりアグレッシブなデザインです。
側面からは、赤いブレーキキャリパーを備える巨大ホイール、サイドスカート、リアエンドにはスポーティなフールスポイラーを装備、ミニバンとしても商用車としても、実に格好良い仕上がりとなっています。
キャビン内では最新の「MBUX」を搭載、7インチタッチスクリーン、タッチコントロールスイッチを備えるステアリングホイール、「ハイ、メルセデス」の声に反応する音声制御システムなどをベースモデルと共有しますが、カーボンファイバートリムなどスポーティな室内アップグレードは必須となるでしょう。
シタン欧州市場でのパワートレインは、最高出力102hpを発揮する1.3リットル直列4気筒「シタン110」、最高出力131hpを発揮する「シタン113」、最高出力95hpを発揮する1.5リットル直列4気筒ディーゼル「シタン110CDI」が設定されていますが、AMGチューンされる「シタン45」では、最高出力200hpオーバーにブーストアップされる見込みだといいます。