■おもてなし精神
ボクが日産「ノートe-POWER」を選んだ理由のひとつがパッケージングだ。車体は小さいのに、とにかく使い勝手がいい。
まずは、後席。後席が広いコンパクトカーといえば、まず思いつくのはホンダ「フィット」だけど、ノートのリヤシートスペースはフィットと甲乙つけがたいレベルに達している。文句なしのトップレベルだ。
注目すべきは足元の広さで、まるで大きなセダンのようにゆったりである。
単に広いだけでなく、上級グレードにはセンターアームレストも用意(メーカーオプション)するなど、快適性にも配慮している。
そして注目は、リクライニング機能。「X」グレードだけの装備となるが、2段階のリクライニングが可能なのだ。何を隠そう、このクラス(コンパクトハッチバック)で後席リクライニングを用意しているのは、このノートだけである。なんというおもてなし精神!
ラゲッジルームも実用的だ。荷室容量は330L(FF車)。これもフィットと並んでクラストップだ。
●新感覚カー
でも、ノートが単に実用性の高いだけのクルマかといえば、そうじゃない。
それを象徴するのが、運転席まわりのインターフェイス。まるでタブレット端末をふたつ並べたかのようなコクピットは、これまでの常識を捨て去ったアバンギャルドなデザインで、新しさに満ち溢れている。運転するたびに新感覚だ。
そして、ノートから新たに採用された、まるでパソコンのマウスを動かすかのような操作感の電子式セレクトレバーも新鮮だし、驚くほど使いやすい。
「こんなに広いなんて、見た目からは想像できなかった。ところで、橋みたいな真ん中(センターコンソール)がおもしろいね。スマホも置きやすいし」
どうやら彼女も、ノートを気に入ってくれているようだ。