■2021年末にもデビューか? V8と電気モーターにより700馬力オーバー
BMWは現在、クロスオーバーSUVシリーズの頂点に君臨する「X8」(またはXM)を開発していますが、そのエクステリアを大予想しました。
同社のクロスオーバーSUVは「X1」「X3」「X5」「X7」、クーペSUVに「X2」「X4」「X6」をラインアップしており、偶数からすると「X8」はクーペSUVということになります。しかし、プロトタイプを見る限りそれほど極端なクーペルーフは採用されていない様子が伺えます。
もともとX8の噂は約4年前から話題となっていますが、同社CEOのオリバー・ツィプセ氏がその存在を認めたのはほんの1ヵ月前のことです。
デザイナーのNIKITA氏から提供された予想CGでは、上下二段に分割されるスプリットヘッドライトが装備されています。これは「7シリーズ」や「X7」改良型でも噂されており、上部にインジケーターとLEDデイタイムランニングライト、下部にメインヘッドライトが備わっていると予想されます。
キドニーグリルはM3/M4のように巨大化はされないものの大型であり、その存在感は圧倒的です。後部では、ゆるやかに傾斜するルーフエンド、スタイリッシュなスポイラー、近年のBMWデザインを反映する波打つLEDテールライト、そしてレクサスのような、縦2段に配置されるクワッドエキゾーストパイプがインストールされています。
これらはプロトタイプからも確認されており、市販型に近いデザインと言えそうです。
「プロジェクターロックスター」のコードネームを持つX8/XM市販型のパワートレインは、V型8気筒と電気モーターを組み合わせることで、BMW史上最も強力なSUVになると言われています。よりホットなコンペティションバージョンでは、最高出力700psオーバーになると予想されています。
X8市販型は最もラグジュアリーであると共に、最もスポーティなXモデルとして設定されるため、重量を減らすためにX7の3列目のシートを廃止する可能性もありそうです。
これ以上のことはほとんど知られていませんが、オリバー・ツィプセ氏は「アメリカ市場だけでなく、世界市場にとってもハイエンドの真新しいモデルになるだろう」と語っています。
市販型ワールドプレミアは2021年末に予定されており、スパルタンバーグ工場で生産、価格は100,000ドル(1100万円)超えが確実視されています。