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■ファーブル昆虫記の作者ファーブルが亡くなる
1915年(大正4)10月11日、「ファーブル昆虫記」で有名なフランスの昆虫学者J・ファーブルが亡くなりました。子供用に翻訳された昆虫記には、フンコロガシやハチ、クモなど、身近な昆虫の生態が克明かつ分かりやすく紹介されています。筆者の子供の頃は、「シートン動物記」とともに男の子に人気の児童書でした。今でも、児童書のベストセラーなのでしょうか。
さて、クルマ界の今日は何があったのでしょう?
●ホンダがCVCCエンジン発表
1972(昭和47)のこの日、本田技研工業(現、ホンダ)が赤坂プリンスホテルで新開発の低公害エンジンCVCC(Compound Vortex Controlled Combustion:複合過流調整燃焼方式)を発表しました。このCVCCエンジンを搭載したシビックは、当時世界一厳しかった米国の排ガス規制(マスキー法)に世界で初めて適合したことで大きな注目を集めました。副室付燃焼室のCVCCは、副室で燃焼した火炎がトーチノズルを通して主燃焼室に噴流となって噴出、これにより主燃焼室に強い渦流が起こり、燃焼速度を上げるという燃焼方式です。
●いすゞがGMと共同開発したベレット・ジェミニ登場!
1974(昭和49)年のこの日、いすゞは「べレット」の後継車として「ベレット・ジェミニ」を発表、11月から販売を始めました。
1971年にGMと資本提携したいすゞは、小型乗用車ベレットの後継車として、GMの子会社であった独オペルのカデットをベースにすることを決定。カデットのボディと足回りに、いすゞのエンジンを搭載して日本風のスタイルにしたのが、ベレット・ジェミニです。1975年4月にはベレットが外れて「ジェミニ」の単独ネームになりました。
当時の乗用車は、豪華に大きく見せる風潮がありましたが、べレット・ジェミニはシンプルでスポーティなフォルムを採用し、4ドアセダンと2ドアクーペという2つのボディタイプが用意されました。パワートレインは1.6L直4OHCエンジンと3速ATおよび4速/5速MTの組み合わせ。駆動方式はFRでした。すっきりとしたシャープなスタイリングが評判となり、大ヒットとはいかないまでも若者からの人気獲得に成功しました。その後、丸目2灯から角目2灯に変更するなどスタイルを一新。1980年には燃費の良い1.8Lディーゼルエンジンと、ラリーで活躍した1.8L DOHCエンジンを搭載したホットモデル「ジェミニZZ(ダブルズィー)」を追加して、ユーザー層の拡大を図りました。
1974年から1986年までの12年間生産された初代ジェミニは、計76万9000台と順調な販売を記録しました。しかしジェミニの人気が爆発したのは、1985年にFFとなって登場した2代目ジェミニです。イタリアの有名デザイナーのジウジアーロがデザインした、直線基調のヨーロピアン感覚のスタイリッシュな外観と俊敏な走りが人気となり、「街の遊撃手」のキャッチコピーとともに大ヒットとなったのです。
毎日が何かの記念日。それではまた明日!
(Mr.ソラン)