■オランダ人リッペルハイが望遠鏡発明、非暴力を提唱したインドのガンジー誕生
1608(慶長13)年10月2日、オランダの眼鏡技師リッペルハイが、対物側の凸レンズと接眼側の凹レンズを組み合わせた望遠鏡を発明しました。すぐに特許の申請を行いましたが、原理が簡単で誰でも作れるという理由で却下されてしまいました。その後、この望遠鏡を参考にしたガリレオ・ガリレイは、望遠鏡を応用した天体観測を行い、月や太陽、衛星の動きから地動説を確信したと言われています。望遠鏡の発明が、重要な役目を果たしたのです。
また今日は、国際デーのひとつ「国際非暴力デー」です。インド独立運動の指導者で非暴力を説いたマハトマ・ガンジー氏の誕生日です。ガンジーは、インドのイギリスからの独立運動を指揮。暴動やゲリラ戦のような形で戦うのではなく、「非暴力・非服従」を提唱して国民とともに立ち上がり、ついにはインド独立を勝ち取りました。日本では、「無抵抗主義」と呼ばれることがありますが、少し誤解があるようで、抵抗しないのではなく暴力を使わずに徹底的に抵抗して服従しないということです。
さて、クルマ界の今日は何があったのでしょう?
●3代目フェアレディZに直6 DOHCセラミックターボモデルを追加!
1985(昭和60)年のこの日、3代目日産フェアレディZにセラミックターボを採用した直列6気筒DOHCターボ搭載の「200ZR」シリーズが追加されました。初代フェアレディZは、1969年にデビュー。ロングノーズ・ショートデッキのスポーツカーらしい美しいフォルムと力強い走りによって、米国をはじめとして日本でも大ヒットしました。2代目は、基本的にはキープコンセプトで外観や基本メカニズムの多くを踏襲しながら進化させました。
続いた3代目は1983年に登場し、先代のコンセプトを引き継ぎつつも、外観、エンジンなどが大幅に変更されました。エンジンは当時日本最高の230PSを発揮する3.0L V6 OHCターボと2.0L V6 OHCターボの2種、ちなみにV6エンジンのターボは日本初でした。
そして2年後の1985年に、RB20DET型直6 2.0L DOHC 24Vセラミックターボエンジンが追加設定されました。最近は、ターボの過給圧遅れ(ターボラグ)はかなり改良されていますが、当時はターボラグが大きな課題でした。加速時にアクセルを踏み込んでも一瞬応答せず、その後遅れて急加速するので「ドッカンターボ」と揶揄されていました。特に高出力が必要な大型ターボほどターボラグは目立ちます。これを解消するには、ターボのタービン回転部の慣性重量を減らすことが有効で、軽量で耐熱性に優れたセラミック化が効果的でした。タービンローターをセラミック化したセラミックターボによって、低速から過給圧が立ち上がるようになり、フェアレディZの加速性能は30%以上も改善されました。ただし、最近は他の軽量材料の開発が進み、コストが高くて破損しやすいセラミックの採用は限定的です。
1980年代は、高出力とハイメカの時代でした。フェアレディZは日産のスポーツカーのフラッグシップであり、他のスポーツカーに負けることは許されません。3代目のキャッチコピー「較べることの無意味さを教えてあげよう」が、それを物語っていますね。
毎日が何かの記念日。それではまた明日!
(Mr.ソラン)