■1989年から2001年の間に発売されていた「R129」世代以来のソフトトップ採用
メルセデス・ベンツが現在開発を進めている2ドアオープンカー、「L」次世代型の最新プロトタイプをカメラが捉えました。
ニュルブルクリンク付近で捉えた開発車両は、これまでで最もカモフラージュが軽く、99%最終デザインが露出していると言っても過言ではないでしょう。
フロントエンドでは、三角でシャープに釣り上がるヘッドライトのアウトライン、フィンを備え、より立体感のあるコーナーエアインテーク、フロントスプリッター、パナメリカーナグリルなど、これまで隠さていた「サメに着想を得た」というフロントエンドが露出、現行モデルと比較してかなりスポーティなイメージです。
サイドからは、ポップアップダハンドルや新型の目玉であるファブリックルーフもしっかりと確認できます。ソフトトップは1989年から2001年の間に発売されていた「R129」世代以来となります。
AMG「GT」スポーツカーに似た湾曲したリアエンドでは、スリムなLEDテールライト、アグレッシブなディフューザー、クワッドエキゾーストパイプなどが見られるほか、黄色いブレーキキャリパーを備えたブラック仕上げの大径リムが足回りを引き締めています。
キャビン内では、2+2のシートレイアウトと未来的ダッシュボードが装備されるはずです。そこには12.3インチのインストルメントクラスタ、およびセンターコンソールを支配する傾斜した11.9インチのセンタータッチスクリーンを配置、最新のMBUXシステムを備えるでしょう。また進行先から目を離さなくて済む3Dヘッドアップディスプレイはオプション設定となりそうです。
次世代SLは、ドイツ・アッファルターバッハに拠点を置く高速部門「AMG」によって開発、「GTロードスター」と1つのパーツさえ共有しないことが発表されています。
パワートレインは、直列4気筒、6気筒とV型8気筒をラインアップ、「SL 63」ではV型8気筒ツインターボエンジンが噂されています。また頂点にはPHEVバリアントも設定、AMG「GT 63Eパフォーマンス」からシステムを流用し、最高出力831ps、最大トルク1,400Nmを発揮します。
SL次世代型のワールドプレミアは、最速で今後数週間以内、遅くとも2022年初頭までにはデビューするはずです。