■NV100クリッパー リオにアイドリングストップ、USB電源ソケット、運転席シートヒーターを標準化
2021年9月22日、日産自動車は、NV100クリッパー/NV100クリッパー リオの一部改良を実施しました。前者は働くクルマとして、後者は日常使いやレジャーなどのニーズ、軽キャンパーのベースとしても使われています。なお、両モデルは、スズキからOEM供給を受けています。
すでに両モデルには、衝突被害軽減ブレーキの「インテリジェント エマージェンシーブレーキ」が採用されています。今回の一部改良では、さらにNV100クリッパーの「GX(5MT」に「インテリジェント エマージェンシーブレーキ(衝突被害軽減ブレーキ)」や「踏み間違い衝突防止アシスト」「LDW(車線逸脱警報)」「インテリジェント DA(ふらつき警報)」「先行車発進お知らせ」「ハイビームアシスト」が標準装備されたほか、全車に「VDC(ビークルダイナミクスコントロール)」「オートライトシステム」が標準化されるなど、法規対応も含めて安全装備の拡充が図られています。
一部グレードの装備充実化も図られています。「DX」「DX セーフティパッケージ」にパワーウインドウ、「DX GLパッケージ」に電動格納式リモコンカラードドアミラー(サイドアンダーミラー付)を標準装備。さらに、全車にUSB電源ソケット(2個)が追加されています。
さらに、NV100クリッパー リオの全車にアイドリングストップをはじめ、USB電源ソケット(2個)、運転席シートヒーターが標準装備され、快適性と利便性が引き上げられます。なお、NV100クリッパーの「DX(5MT/5AGS)」「DXセーフティパッケージ(5AGS)」「GX」の5MTの発売は、9月27日の予定となっています。
NV100クリッパーの価格帯は、105万9300円〜159万8300円。NV100クリッパー リオは、175万7800円〜196万3500円。
同時に、オーテックジャパンは、NV100クリッパー リオがベースのライフケアビークル(LV)「チェアキャブ」を一部改良し、10月18日にリリースします。
NV100クリッパー リオのチェアキャブは、車両後部から車いすのまま車内に乗り込めるように、操作が簡単な手動式のスロープ、車いすの乗り降りを手助けする電動ウインチが装備された福祉車両です。使い勝手のいい分割可倒式のリヤシート、広い車内により、介護タクシーや福祉施設まで幅広いユーザーから好評を得ているそうです。
今回の一部改良では、ベース車と同様に、全車にアイドリングストップ、USB電源ソケット(2個)、運転席シートヒーターが標準装備され、快適性と利便性の向上が図られています。チェアキャブの価格は、2WDが204万3000円、4WDが216万円です。なお、NV100クリッパー リオは、チェアキャブも含めてターボのみとなります。
(塚田 勝弘)