■平和の鐘を鳴らす「世界平和デー」、三越劇場で着物のファッションショー
今日9月21日は、国連が制定している国際デー「世界平和デー」、通称「ピースデー」です。世界の停戦と非暴力を訴求することが狙いですが、せめて今日だけでも敵対行為を止めるようにすべての人と国へ呼びかけます。例年、この日には国連本部敷地内にある中川千代治氏が寄贈した「平和の鐘」を鳴らすことになっています。中川千代治さんは、太平洋戦争でビルマ戦線に出兵、その体験から二度とこのような悲惨なことは繰り返してはならないと決意。世界平和を訴える活動を行い、その活動の一環として自費で平和の鐘を寄贈した人物です。
また1927(昭和2)年のこの日、東京銀座の三越呉服店の三越ホール(現、三越劇場)で、こけら落としの催しとして、日本初の着物のファッションショーが開かれました。この頃は、まだ女性が普通に着物を愛用していた時代です。もちろん、ファッションモデルはいなかったので、水谷八重子さんら3人の女優が日本舞踊を踊りながら、一般から選ばれた着物図案の着物を披露したそうです。ファッションショーが日本で本格的に普及したのは、戦後の1950年代の洋裁ブーム以降とされています。
さて、クルマ界の今日は何があったのでしょう?
●小型クロスオーバーSUVの先駆けとなったホンダHR-Vデビュー!
1998年のこの日、ホンダはスタイリッシュな小型クロスオーバーSUVの「HR-V」を発売しました。「アーバンクール」をキーワードに、若者をターゲットにした斬新な都会型SUVでした。
兄貴分のCR-Vより一回りコンパクトな3ドアのハッチバックですが、全高を抑えながら地上高190mmを実現したハイランダースタイルが特長です。フロントマスクは、大小2つの円型ライトとその曲線に合わせたバンパーで構成して、若々しさをアピール。パワートレインは、1.6L直4 SOHC 16Vの標準仕様およびVTEC仕様の2種類のエンジンと、CVTおよび5速MTの組み合わせ、駆動方式はFFとオンデマンド4WDです。オンデマンド4WDは、タイヤがスリップすると初めて4WDになる方式。CVTはホンダマルチマチックS(HMM-S)で、ステアリングに配置されたスイッチで通常走行用のDモードと、俊敏な走りが楽しめるSモードを切り替えることができました。
斬新で都会的なデザインが一部のファンには評価され、欧米では人気はあったものの、国内販売は苦戦を強いられました。結果として、2005年に1代限りで生産終了となってしまいました。
現在、小型クロスオーバーは人気のジャンルです。HR-Vは、その先駆け的な存在であり、今見てもスタイルは新鮮で人気が出そうに思うのですが。月並みですが、生まれるのが10年早かった、先取りしすぎたということでしょうか。
毎日が何かの記念日。それではまた明日!
(Mr.ソラン)