日産GT-R2022年モデルが発表!! R33/R34を思い出す「あの色」の特別仕様車も!

■2台の特別仕様車「T-spec」は、R33、R34時代の専用カラーで復活!

日産自動車は2021年9月14日、「NISSAN GT-R」の2022年モデル、特別仕様車の「NISSAN GT-R Premium edition T-spec」と「NISSAN GT-R Track edition engineered by NISMO T-spec」の3モデルを発表しました。なお、販売開始は10月下旬の予定となっています。

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2022年モデルの日産GT-Rに設定された2台の特別仕様車「T-spec」が登場

なお、今回の目玉である「T-spec」は、両モデル合わせて100台限定の抽選販売の予定で、抽選の申込期間は、9月15日~9月29日まで。なお、100台限定の予定となっていますが、オンライン発表会では、1台でも多く生産できるように努力したいという発言もありました。フェアレディZも担当する日産チーフ・プロダクト・スペシャリストの田村宏志氏は、GT-Rに対して「R33から究極的に楽しいか」という点を追求しているそうです。

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「ミッドナイトパープル」をまとう「T-spec」

今回の「T-spec」というグレード名は、田村氏の「T」ではなく、「時代を導くという哲学」であり、GT-Rの在り方、時代を牽引するクルマであり続けるという願いが表現された「Trend Maker」、そして、「しっかりと地面を捉え駆動する車両」という開発におけるハードウェアへの考えを表した「Traction Master」から命名したそうです。田村氏は、当初「TM-spec」にしようかとも考えたそう。

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R34のオリジナルカラーが新色として復活した「ミレニアムジェイド」

「Traction Master」という想いが込められた「T-spec」の両モデルには、専用カーボンセラミックブレーキ、カーボン製リヤスポイラー、専用エンジンカバー、前後専用バッジが特別装備され、スペシャルな仕様らしく走りが磨かれています。また、時代を牽引するクルマとして「Trend Maker」というキーワードも盛り込まれています。「NISSAN GT-R Premium edition T-spec」には、内外装に専用コーディネイトが施されたほか、専用のレイズ製アルミ鍛造ホイール(ブロンズ)の採用によりバネ下の軽量化を実現。

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専用のレイズ製アルミ鍛造ホイール(ブロンズ)を備える「NISSAN GT-R Premium edition T-spec」

これにより、サスペンションにも専用セッティングが施されています。ホイールリム幅の拡大によるタイヤの高剛性化もあり、軽快でスムーズなハンドリングが得られるそう。さらに、走りのパフォーマンスを追求したという「GT-R Track edition engineered by NISMO T-spec」には、専用カーボン製ルーフ、カーボン製トランクリッド(トリムレス、本革プルストラップレス仕様)を特別装備。カーボン製パーツにより、さらなる軽量化によるハイパフォーマンスを享受できます。

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日産チーフ・プロダクト・スペシャリストの田村宏志氏

●GT-Rファンにはたまらない「ミッドナイトパープル」と「ミレニアムジェイド」

また、2つの「T-spec」は、ボディカラーにも注目です。2色の新色である「ミッドナイトパープル」と「ミレニアムジェイド」を追加しました。「ミッドナイトパープル」は、歴代のGT-Rに採用してきたカラーの進化版。神秘的なオーロラから着想を得たカラーであり、見る角度によって、グリーンやパープルが顔を出し、オーロラの様なドラマチックな色変化が感じられるそう。もう1色の「ミレニアムジェイド」は、グリーンの色調が採用され、静かな中にも存在感のある「洗練された佇まい」を表現したそう。

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「T-spec」のリヤビュー

さらに、強い金属感を持ったグレイッシュメタリックに仕上げることで、「GT-R」の存在感を引き出しています。カラーデザイン一筋というアドバンスドデザイン部担当部長の山口勉氏は、今回の新色2色について解説しています。「ミッドナイトパープル」は、R33、R34型のオマージュ色であり、当時のオリジナルカラー開発者であることを明かしています。R33専用色の「ミッドナイトパープル」は、「凄み」、「押し出しの強さ」などをテーマに掲げていたそう。憧れの存在としてマネされるような存在を目指し、当時タブーとされていたパープル(紫)に挑戦したそう。

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特別仕様車は前後に「T-spec」の専用バッヂが備わる

本物を目指し、明度を下げて凄みを感じさせる色合いを追求したそうです。R34の「ミッドナイトパープルII」は、アメリカで開発されたマルチフレックス顔料を採用し、300台をリリース(材料が300台分しかなかったそう)。あっという間に完売になったそうです。今回の「ミッドナイトパープル」は、「R方向の色」で開発され、マルチフレックス顔料を採用。白夜に輝くオーロラをイメージし、ドラマチックな色合いが楽しめるのが特徴です。

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「T-spec」のインパネ

もう1台の「ミレニアムジェイド」は、落ち着いた色合いを追求。大人の高品質な乗り味が追求されたR34の「M.spec」に似合う色として送り出されたそう。こちらも難しいボディカラーだというグリーン(緑)は、ニュルブルクリンクの森の中でも映えるカラーとしても開発されています。なお、今回の新色は塗料も変わり、水性(R34時代は揮発性のある溶剤を使用)になった中でオリジナルカラーの再現を目指したため、新色を開発するのと同じくらい大変だったそう。

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エンジンルームにも専用ペイントが施される

価格は2022年モデルの「Pure edition」が1082万8400円、「Black edition」が1277万2100円、「Premium edition」が1232万9900円、「Track edition engineered by NISMO」が1463万6600円。そして目玉の特別仕様車「Premium edition T-spec」が1590万4900円。「Track edition engineered by NISMO T-spec」が1788万1600円となっています。

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「T-spec」のフロントシート

(文:塚田 勝弘/写真:小林 和久)

この記事の著者

塚田勝弘 近影

塚田勝弘

1997年3月 ステーションワゴン誌『アクティブビークル』、ミニバン専門誌『ミニバンFREX』の各編集部で編集に携わる。主にワゴン、ミニバン、SUVなどの新車記事を担当。2003年1月『ゲットナビ』編集部の乗り物記事担当。
車、カー用品、自転車などを担当。2005年4月独立し、フリーライター、エディターとして活動中。一般誌、自動車誌、WEB媒体などでミニバン、SUVの新車記事、ミニバンやSUVを使った「楽しみ方の提案」などの取材、執筆、編集を行っている。
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