■Q1で光った超若手と大ベテラン
9月11日・12日に宮城県のスポーツランドSUGOで開催の2021 AUTOBACS SUPER GT 第5戦 SUGO GT 300km RACE。9月11日(土)の午後にはその予選が行われました。
14時30分頃に始まった予選Q1。この予選では午前中の公式練習走行でクラッシュを喫してしまった6号車Team LeMans Audi R8 LMSが修復を終わらせることが出来ず、また50号車 Arnage AMG GT3も予選を出走できないということとなっています。
Q1のAグループで光る速さを見せたのはGT500クラスに出向中の阪口晴南選手の代役として96号車 K-tunes RC F GT3に乗り込む小高一斗選手。
Q1のAグループで1分18秒389を出しトップタイムでQ2進出を果たします。
そのAグループの序盤にマシンのシステムトラブルで緊急ピットインをした55号車 ARTA NSX GT3。3分ほどの作業でコースに復帰しますが、残り時間は4分ちょっとという状況。タイヤを温めアタックするにはギリギリの残り時間。
もしやQ1敗退?という予想も無理からぬ状況の中、高木真一選手はきっちりと仕事をこなし1分18秒576というタイムで4番手につけ、Q2進出を果たします。
また、このAグループにはランキングトップで100kgというサクセスウェイトを積む244号車 たかのこの湯 GR Supra GTも走ります。100kgも積んだ状態ではQ2進出は難しいのではないかという下馬評もありましたが、そんな下馬評を跳ね除け、三宅淳詞選手のドライブでQ2進出を果たします。
22歳という小高選手と三宅選手、そして大ベテランの高木選手の走りが光ったQ1のAグループでした。
ベテランと言えばBグループでのトップタイムがQ1最速にして唯一の17秒台となった7号車 Studie PLUS BMWの荒 聖治選手。絶好調ともいえる61号車 SUBARU BRZ R&D SPORTを抑えてのQ1トップはお見事!
■またしてもSUBARU BRZ!またしてもダンロップタイヤ!
GT500のQ1を挟んで15時23分から行われた予選Q2。残り時間3分ほどからアタック合戦が激化していきます。
そんな中、いきなり1分17秒971で18秒切りをしてきたのが60号車 SYNTIUM LMcorsa GR Supra GTの河野駿佑選手。第2戦富士で優勝し今季成長著しいドライバーの一人です。
そのSYNTIUM LMcorsa GR Supra GTをねじ伏せたのが富士、鈴鹿とポールポジションを獲得しているSUBARU BRZ R&D SPORT。山内英輝選手は1分17秒479と一気に0.5秒もタイムを縮めていきます。
その0.5秒の中に割って入ってきたのがルーキー名取鉄平選手がドライブするUPGARAGE NSX GT3。タイムは1分17秒832で2番手に浮上!
ポールポジションはSUBARU BRZ R&D SPORT、予選2番手はUPGARAGE NSX GT3、3番手はSYNTIUM LMcorsa GR Supra GTで予選を終了。
SUBARU BRZ R&D SPORTは今季3度目のポールポジション。また山内選手はさらにスポーツランドSUGOで3回連続のポールポジションという記録を打ち立てました。
そしてポールポジションタイヤはまたしてもダンロップ!この快進撃はどこまで続くのか興味は尽きません。
魔物が棲むといわれるスポーツランドSUGOでのSUPER GTですが、12日の決勝レースはどんなドラマが待っているのでしょうか?そんな決勝レースのスタートは13時30分となります。
(写真:吉見幸夫、松永和浩 文:松永和浩)