■明らかに大径の10スポークホイールやクワッドエキゾーストパイプ装着
ランドローバー「レンジローバースポーツ」の頂点に設定されるハードコアモデル、「レンジローバースポーツSVR」次期型プロトタイプが、ニュル高速テストを開始、その様子をカメラが捉えました。
SVRは、ランドローバーの「スペシャルビークルオペレーションズ」によって手がけられ、傑出したハンドリングとパワーにより、ラグジュアリーとパフォーマンを異次元へと引き上げ、スリリングなパフォーマンスを提供してくれるブランドです。
レンジローバースポーツSVR次期型は、より多くのパワーと再設計されたボディキットに加え、アダプティブサスペンションのセットアップを特徴とし、より強力なブレーキと組み合わせて歴代最高のハンドリングを可能にするといいます。
パワートレインは、BMWから供給される4.4リットルV型8気筒ツインターボエンジンを搭載、最高出力は先日発表された現行型「SVR アルティメット」の575psを超え600ps以上とも噂されており、カメラマンからのレポートによると、直線で圧巻の加速が見られたといいます。
目撃したプロトタイプは、デザインを厳重にカモフラージュ。しかし黒で仕上げられた、明らかに大径の10スポークホイールが、ロープロファイルタイヤで覆われていることがわかるほか、このプロトタイプがボンネットの下に強力なエンジンを備えていることを示す巨大ブレーキディスクも見てとれます。
SVRバージョンであること示すもう一つのヒントは後部にあります。そこには、ディフューザーのように見える両サイドバンパーに配置されているクワッドエキゾーストパイプが確認できます(以前捉えたベースモデルはデュアルエキゾーストパイプ)。市販型では、より大きなエアインテーク、サイドシルエクステンション、大型スポイラー、「SVR」バッジ、専用のバンパーなどが装備されるでしょう。
レンジローバーとレンジローバースポーツの次期型は、ジャガーランドローバーの新しい「MLA」(Modular Longitudinal Architecture)プラットフォームを採用。どちらのモデルもマイルドハイブリッド、プラグインハイブリッド、フルエレクトリックパワートレインに対応し、現行型よりCO2排出量を削減、燃料効率を向上させるはずです。ただし「SVR」はドライバーに焦点を当てたモデルであり続けるでしょう。