ホンダがGM、クルーズと共同開発している「クルーズ・オリジン」を、日本向けの自動運転サービスとして将来展開予定

■自動運転車両のクルーズAVを使った公道走行を開始

ホンダは、米国においてGMとEVの共同開発など提携を強化しています。以前お伝えしたように、2021年1月には、GMクルーズホールディングスLLC(クルーズ)、GMとホンダの3社が、日本の自動運転モビリティサービス事業に向けた協業を行うことで基本合意しています。

ホンダ GM
まず、地図作成車両で高精度地図を作成する

ホンダは、2021年9月8日、この3社による自動運転技術の技術実証を、2021年9月中に開始すると発表しました。日本での自動運転モビリティサービス事業に向けての技術実証になります。

今回、具体的に明らかにされた自動運転モビリティサービスの技術実証は、栃木県宇都宮市、芳賀町で実施されます。

ホンダ GM
自動運転車両「クルーズAV」による公道走行が行われる

まず、自動運転車両が安全に走行するための準備として、地図作成車両により高精度地図を作成。この高精度地図の準備が整い次第、自動運転車両のクルーズAVを使った公道走行により、⽇本の交通環境や関連法令などに合わせた自動運転技術を開発・検証がされる流れ。

今回の技術実証では、ホンダとクルーズが共同で開発作業に取り組み、栃木県のホンダ施設内に実証拠点を新設し、推進するそう。

将来的には、クルーズとGM、ホンダの3社が共同開発している自動運転モビリティサービス事業専用車両である「クルーズ・オリジン」を活用した自動運転モビリティサービス事業を日本で展開するのが狙い。その事業運営は、ホンダの日本におけるモビリティサービス事業運営子会社であるホンダモビリティソリューションズが担う予定だそう。

ホンダ GM
将来の日本における「クルーズ・オリジン」の導入イメージ

「CASE」のキーワードのいずれも膨大な開発費・人材が必要とされていて、単独での開発・実用化は同社に限らず困難でしょう。ホンダは電動化、自動運転の分野でGMとの共同開発を推進しています。

塚田 勝弘

この記事の著者

塚田勝弘 近影

塚田勝弘

1997年3月 ステーションワゴン誌『アクティブビークル』、ミニバン専門誌『ミニバンFREX』の各編集部で編集に携わる。主にワゴン、ミニバン、SUVなどの新車記事を担当。2003年1月『ゲットナビ』編集部の乗り物記事担当。
車、カー用品、自転車などを担当。2005年4月独立し、フリーライター、エディターとして活動中。一般誌、自動車誌、WEB媒体などでミニバン、SUVの新車記事、ミニバンやSUVを使った「楽しみ方の提案」などの取材、執筆、編集を行っている。
続きを見る
閉じる