■日本初のカラー放送が開始、クルマを大切に使うための「車点検の日」
1960(昭和35)年9月10日、NHK、日本テレビ、ラジオ東京(現、TBS)、読売テレビ、大阪の朝日放送の5局が、一斉にカラーテレビの本放送を開始しました。当時は白黒テレビが一般家庭に普及し始めた頃。カラーテレビは50万円程度で、現在の価値では何と1000万円に相当します。もちろん普及はしませんでしたが、その後価格は徐々に下がり、カラーテレビの普及率が白黒テレビを上回ったのは、1973年のことでした。ほとんどの人は、東京オリンピックを白黒で見てたのですね。1964年の東京オリンピック開催でカラーテレビの普及が加速したという話がありますが、どうもそれは正しくないようです。たった4年で手の届くような価格になるとは、とても思えませんよね。
また、今日は「車点検の日」です。「く(9)るまてん(10)けん」の語呂合わせで、クルマの点検整備の大切さをユーザーの皆さんに認識してもらうために制定されました。点検には、ユーザー自身が行う日常点検と、法律で定められた法定12ヶ月点検&24ヶ月点検があります。適時適切な点検と整備を行うことによって、クルマの故障や不具合が低減され、クルマの寿命を延ばすことができます。とはいうものの、多くのユーザーはボンネットを開けて日常点検はしないそうです。筆者も、もう何ヶ月も開けてないですね。
さて、クルマ界の今日は何があったのでしょう?
●人気のスポーツセダン「フェリオ」を生んだ5代目シビック登場!
1991(平成3)年のこの日、4度目のフルモデルチェンジで5代目「ホンダ・シビック」が登場しました。3ドアハッチバックと2ドアクーペ、4ドアセダンがラインアップされ、その走りっぷりの良さから「スポーツシビック」と呼ばれました。
5代目から、セダンモデルが強化されて「シビックフェリオ」の名前が与えられました。スタイリングは、ロングホイールベース・ショートオーバーハングに傾斜を強めたフロントウィンドウを組み合わせ、スポーティかつスタイリッシュに仕上げられました。搭載エンジンは、1.5L SOHC 16バルブのVTEC(吸気弁タイミング・リフト切替)と、VTEC-E(吸気弁休止と希薄燃焼)、および1.6L DOHC 16バルブVTECの3種類をメインに設定し、最上級モデルに搭載された1.6L DOHC 16バルブVTECエンジンは、最高出力170PS/7800rpmを発揮しました。この高性能エンジンを搭載したフェリオは、スポーツイメージを高める目的でモータースポーツにも積極的に参戦して大活躍します。その高性能ぶりが評価され、走り好きの若者から絶大な人気を集めました。
セダンのフェリオは堅調な販売を続け、5代目は過去のシビックシリーズの中でもセダン比率が高いモデルとなりました。同時に、フェリオはホンダのコンパクトセダンとして確固たる地位を築きます。おかげで5代目シビックは、歴代シビックの販売台数で初代、4代目に続いてベスト3に入るヒットモデルとなったのです。
毎日が何かの記念日。それではまた明日!
(Mr.ソラン)