■510PS/650Nmのハイスペックを多彩な走行モードで路面に伝える
BMWのミドルレンジにおいて特別な存在といえるのが、セダンのM3、そしてクーペのM4です。BMWのFRスポーツの中核モデルであり、憧れの的という方も多いでしょう。
2021年9月3日、そのM3セダン/M4クーペに、4輪駆動モデルの「BMW M3 Sedan Competition M xDrive」「BMW M4 Coupe Competition M xDrive」が追加されました。デリバリー開始は、今年2021年9月末以降の予定となっています。
両モデルには、極限のサーキットでの走行に対応する「トラックパッケージモデル」も設定。同パッケージは、運動性能をより高めるため、先進安全装備を未装着化することで約25kgの軽量化が果たされています。
走りを高める「Mドライバーパッケージ」「Mカーボンセラミックブレーキ」「Mカーボンバケットシート」「Mドライバーパッケージ」などが標準装備され、サーキット走行を重視した仕様になっています。
今回追加された4WDモデルには、「M」専用の4輪駆動システム「M xDrive」を採用。サーキットで最高のパフォーマンスを発揮する3.0Lの直列6気筒「BMW Mツインパワーターボガソリンエンジン」は、最高出力510PS(375kW)/6250rpm・最大トルク650Nm/2750rpm-5500rpmを発揮します。この強大なトルクを「M xDrive」を介して路面に伝達します。
M xDriveは、インテリジェント4輪駆動システムの「BMW xDrive」と「アクティブMディファレンシャル」がベース。Mモデル専用に開発されたシステムの「ドライビングダイナミクスコントロール」により制御されます。
走行安定性をサポートする「DSC(ダイナミッック・スタビリティ・コントロール)」が備わり、日常走行から、サーキットでのアグレッシブな走りまで、多様な楽しみを支えます。多彩な走行モードを備え、デフォルトは「DSCオン・4WDモード」になり、Mモデルならではの俊敏性を発揮。
「Mダイナミック・モード(MDM、4WD Sport)」では、リヤアクスルへの駆動トルク配分を増やし、後輪のスリップ許容量が大きくなることで、よりハンドリングの自在度が高まります。さらに、DSCオフ時に選択可能な「4WDモード」「4WD Sportモード」「2WDモード」も設定され、「4WDモード」では最もバランスが良いコントロールとトラクションの組み合わせになります。
「4WD Sportモード」にすると、より高精度のステアリング特性と力強いトラクションが組み合わされ、スポーティな走りを容易に引き出せるそう。後輪駆動となる「2WDモード」は、腕に覚えのあるドライバーのための設定で、クルマの挙動を制限する制御システムの介入がなくなり、サーキットで非凡なフットワークの真価を発揮します。
「BMW M3 Sedan Competition M xDrive」の価格は1354万円。「BMW M3 Sedan Competition M xDrive Track Package」の価格は1466万円。「BMW M4 Coupe Competition M xDrive」の価格は1378万円。「BMW M4 Coupe Competition M xDrive Track Package」は1490万円です。
ボディサイズは、「BMW M3 Sedan Competition M xDrive」が全長4805×全幅1905×全高1435mm、「BMW M4 Coupe Competition M xDrive」が全長4805×全幅1885×全高1395mmです。
(塚田 勝弘)